オトナの5分読書 Vol.28

「一生困らない」お金のしくみとは?隣の億万長者が17時になったらやっていること

この本の著者である嶋村さんは、10代で起業し、今はさまざまなビジネスの分野にプロデューサーや投資家の立場で関わっています。

その仕事内容は、映画製作・株式投資・不動産投資・会社経営・コンサルタントなど多岐にわたっているのが特徴です。

どうしてそこまでたくさんの仕事ができているかというと、「チームビルディング・コラボレート」という形でコミュニティを作り仕事をしているからだといいます。

この「コミュニティを作り上げる」ことが億万長者に関係していくことは、読み進めるうちに理解できるようになります。

この本に書かれている簡単なことを一つひとつ実践し、「正しい選択」を行えば必ず幸せな億万長者になれる、と嶋村さんは信じています。

その具体的な方法の一部を紹介していきます。


2. 幸せな億万長者になる人が大事にしている考え方
~流行り病の中で、繁盛したパーラーの秘密~


まず、本書の根幹となっている「幸せな億万長者になる人が大事にしている考え方」からお伝えします。

毎年私は、ある大好きな島に移動して仕事をします。この島にはビーチの目の前にある小さな丘の上にパーラーがあります。そこを運営していたのが「Mさん」という謎のオジサンです。

Mさんのパーラーには、オモシロイ人たちがゾロゾロ集まり、目の前の海で獲った物を食べ、ビール・泡盛をひたすら呑み、楽しんでいました。


Mさんのパーラーは不思議な文化を創っていました。

たとえば店主のMさんは海にタコなどを獲りに行ってパーラーにいないことや、Mさんがお店にいても爆睡していることがあります。Mさんが真っ先に酔っ払い寝てしまうわけです。

そんなときはお客さんがキッチンに行き、自分で料理を作って食べています。冷蔵庫などからお客さんが勝手にお酒を出し、呑んでいるのです。

自分で食材を持ってきて自分で調理をして、なぜか代金を支払って帰る。お客さんが自分で飲食代を計算し、レジを開け、代金を支払い、お釣りも自分でとる。

飲み放題なのですが、誰も何も盗らない。お客さんが自主的に掃除もするし料理も作り、お店の売り上げをアップさせるための戦略会議を開く。それでいて、ギャラをもらうどころか飲食の代金を支払って帰る。

Mさんのパーラーは、お店(Mさん)とお客さんではなく、「俺たちのパーラー」であり、「私たちのコミュニティ」だったのです。これは非常に強い。

パーラーがなくなっても大して困らない人は多いですが、「俺たちのパーラー」がなくなると、コミュニティメンバーは非常に困るのです。

Mさんのお店が「流行り病」になったときは、逆に繁盛したのです。

「俺たちのパーラーを潰してはならない」
「私たちのコミュニティを逆にでかくしてやる」
などとコミュニティメンバーがパーラーに殺到したからです。

「1秒でも速く」
「1円でも安く」
「お客様は神様です」

などと苦労に苦労を重ねてきたにもかかわらず、「流行り病」など非常事態になると、お客様にそっぽを向かれた経営者の方は、この話が信じられないかもしれませんが、ほぼ事実です。

つまり、仲間がいればビジネスは失敗しないのです。

必要なのは、すべて「人とのつながり」だけ。

これが、幸せな億万長者になる人が大事にしている考え方です。


起業が先か?コミュニティが先か


なぜ、世の中の大人は「起業してから、自分を真剣に応援してくれるコミュニティを作る」という選択をするのか。

こんな素朴な疑問を抱き、実際に行動に移してきた私はいろんな方々から、「なぜコミュニティを先に作ったほうがよいのですか?」と質問をされます。

起業してからコミュニティ作りを始めるから、資金・メンタル・人材・体力面などで非常に苦しくなる。

だったらコミュニティを作ってから、起業したほうがよいのでは、と思います。

幸せな億万長者は、確実に「コミュニティ」から登場しています

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