オトナの5分読書 Vol.25

スマホが机の上にあるだけで、集中力が低下する!精神科医が教える「ゾーン」に入る方法

集中力が低い人は、一つのことに集中できないので、マルチタスクになりがちです。結果として、さらにパフォーマンスが下がり、定時に終わらず残業が増えて、いつも「忙しい」が口癖になります。

時間がないから、睡眠時間も十分に取れなくなり、気分転換、リフレッシュ時間もなくなります。睡眠不足と疲労の蓄積で、脳のパフォーマンスはより低下します。そうなると泥沼です。


一方で、集中力が高い人はどうでしょう。

集中力が高い人は、集中して効率よく仕事をこなすので、同じ時間、同じ仕事をしても、より早く、より質の高い仕事ができます

「仕事ができる人」と認識され会社や上司からの評価も高く、昇給、昇進も速い。残業も少なく、定時で帰ることができるので、時間に余裕ができる。

そうすると、睡眠や運動、リフレッシュの時間をしっかりとれて、一日の疲れを残さない、翌日も100%のパフォーマンスで集中力高く仕事ができます。

楽しい時間も増えて、副業をする時間的余裕もでき、さらに収入を増やすことが可能です。ストレスも少なく精神的にも余裕があるので、人間関係も円満。仕事もプライベートも充実しています。

あなたの仕事がうまくいかないのは、集中力が低いから。あなたの人生がうまくいかないのは集中力が低いから、といえます。

逆に言うと、集中力が高ければ、すべてがうまくいきます。集中力がすべてを解決すると言っても過言ではありません。


集中力って、そもそも何?


集中力とは、脳科学的には「前頭前野」が司ると考えられます。

「前頭前野」は、脳の司令塔ともいわれ「集中力・注意力」「ワーキングメモリ」「考える」「判断する」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」など、高次の認知機能を司るところです。

ですから、集中力が低い人は、集中力以外の高次認知機能も低い人が多いのです。

集中力はものすごく低いけれども、それ以外の能力は極めて高い、という人はいません。

つまり本書でお伝えする「集中力を高める方法」を実践すると、集中力だけではなく、「思考力」「判断力」「記憶力」「感情コントロール力」「発想力・創造性」など、高次の脳機能をまるごとアップすることができる。一言で言うと「頭がよくなる」ということ

2. 集中力低下の3大原因


では、集中力を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか。

集中力が低下するには、原因があります。まずは、その原因を除去することが必要です。

原因1 一日のリズム、疲れ


集中力は、朝が一番高くて、時間が経つにつれて低下する傾向があります。

これはほとんどすべての人に当てはまる生理的なリズムです。また、集中力にはリズムや波があります。そのリズムや波に逆らうのではなく、波に乗るように仕事をする。集中力の高い時間帯に、必要な骨太な仕事を終わらせることが大事です。

疲れているとき、集中力が下がっているときは、メールチェックのような楽な仕事をしていく、集中力の波乗りによって、仕事の効率は最大化できます。

原因2 脳疲労、ストレス


残業などが続いて慢性的な疲労が蓄積し、注意力・集中力が持続的に低下した状態になっている状態を「脳疲労」といいます。

脳疲労の状態では、精神的なストレスがかかっている場合も多く、ストレスホルモン(コルチゾール)が上がります。コルチゾールが持続的に上がると、注意力・集中力の低下に拍車がかかります。

このような状態を防ぐためには、自己洞察力を高めて「自分が疲れている」ということに、できるだけ早く気づいて、ストレスの原因に対処することが重要です。

原因3 ワーキングメモリの低下


脳の作業領域ともいわれるワーキングメモリ(作業記憶)。これが低下すると脳の作業領域が減ってしまうため、ミスやど忘れが多発します。

ワーキングメモリは、脳の情報の入り口です。そこが渋滞してしまうと、当然注意力・集中力も低下します

ワーキングメモリ低下の原因は、原因1と2とも関わりますが、日々のストレスや疲労の蓄積です。あるいは、もともとワーキングメモリが低い人もいますが、ワーキングメモリは高められます。

集中力を高めるためには、「健康」よりも上の状態「ゾーン」に入ろう


私は脳疲労ではありません、私は健康なので大丈夫です、という人も多いかもしれません。

しかし、健康だけではパフォーマンスが高いとは言えません。今以上のパフォーマンスを発揮したい。そのために集中力を高めたい、と思っている。健康にはその上があります。それを「絶好調」と呼びます。

しかし「絶好調」で満足してはいけません。絶好調のさらにその上があるとしたら、それが「ゾーン」です。

仕事やスポーツなど、今、その瞬間に完全に集中し、普段よりも高いパフォーマンスが発揮できる、それでいて疲れ知らずで気がつくと何時間も経っていた。それが「ゾーン」です。

健康よりも上の状態(本書より)


脳の「流れ」を改善しよう


人間の脳は、どのように情報処理をしているのでしょうか。入力→思考→整理→出力の4つのプロセスで情報処理は進みます。仕事の場合を考えてみます。

①上司に仕事の指示を受ける【入力】
②それについて、どう処理するか考える。試行錯誤する【思考】
③筋道を整理して考える【整理】
④結果をパソコンで書類にまとめて報告する【出力】

これら入力から出力までのプロセスを効率よく回すことが、仕事の効率化につながります。そして、この情報処理の4つのプロセスを流れるように行うことで、ゾーンに入ることができます

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