今年の夏休みは、どこに行こう。何にも制限されることなく満喫できるバケーションもこれで2度目。コロナ禍で開眼した国内旅は今回も、もちろん候補になってくる。
嬉しいことに、ここ数年続くホテルの開業ラッシュやリニューアルの波はとどまることを知らず、そんな非日常なホテル選びは、迷う時間すらも楽しい。
今回は、国内にある4つのホテルを舞台にしたバケーションストーリーとともに、その魅力をご紹介しよう。
Hotel.01
「THE ATTA TERRACE CLUB TOWERS」@沖縄
~記念日は、舌の肥えた彼女とオーベルジュリゾートへ。贅沢なひと時でまた惚れ直されたい~
青、ピンク、オレンジ、白。インフィニティプールがまるで鏡のようにサンセットの美しいグラデーションを映し出す。
メインダイニングの特等席からの眺めを邪魔するものは何もなく、亜熱帯の森の静けさがふたりを包み込んでいく。
食べることが好きで意気投合し、交際して2年。
アニバーサリー旅行を兼ねた夏休みの行き先は、彼女の念願だったオーベルジュリゾート。
今年のミシュランで一ツ鍵付きホテルに選ばれた、コルシカ島にあるラグジュアリーホテル「グランドホテル ドゥ カラロッサ」のスターシェフ、パスカル・カイヨー氏監修の料理が味わえる贅沢な場所だ。
お互い忙しく、普段ゆっくりできる時間が少ないふたりだけに、この旅は思い切り贅沢に楽しもうと、2ヶ月前に予約を入れた。
メインのお目当てはもちろんカイヨー氏のコース。コルシカを旅するようなイメージで、ひと皿、ひと皿が構成されている。
ホテルの自家菜園で育てた無農薬・有機栽培の野菜やハーブを使った料理は、どれも洗練された味わいで素晴らしく、おしゃべりな僕らをしばし無言にさせる。この時間がまた愛おしい。
部屋の窓の外には木漏れ日が降り注ぐ芝生のガーデンが広がり、南国ムードたっぷり。
まるで一軒家の離れのようなプライベート空間が“何もしない贅沢”を叶えてくれる。
ホテル専用のビーチクラブもあり、夕映えの海辺の散策を楽しんだ後は、ホテルのラウンジに戻って夕食前のアペリティフを楽しむ。
明日は、隣接する「ジ・アッタテラス ゴルフリゾート」で2サムをしようと盛り上がり、彼女はすでに「次の夏来た時は……」とはしゃぎだす。
気づけば無意識に「挙式も沖縄で」という言葉が出ていた。
このホテルでは、亜熱帯の森や天然ビーチを背景にフォトウエディングも行っているという。
彼女のウエディング姿をこの場所で見る瞬間は、きっと最高のひと時となるに違いない。
ふたりにとって、忘れられない夜になりそうだ。
■施設概要
施設名:THE ATTA TERRACE CLUB TOWERS
住所:沖縄県国頭郡恩納村安富祖1079
TEL:098-983-3333
URL:https://www.terrace.co.jp/clubtowers/
※プレミアガーデン(76~83㎡)
料金:2名1室¥79,740~(2連泊以上 朝食付き)