マティーニのほかにも Vol.3

港区の1LDK55平米で年下彼氏と同棲して1年半。30歳女が最近危機を感じているワケ

東京に点在する、いくつものバー。

そこはお酒を楽しむ場にとどまらず、都会で目まぐるしい日々をすごす人々にとっての、止まり木のような場所だ。

どんなバーにも共通しているのは、そこには人々のドラマがあるということ。

カクテルの数ほどある喜怒哀楽のドラマを、グラスに満たしてお届けします──。

▶前回:初デートで渋谷のイタリアンに連れて行ったら、「なんか違う…」と男がフラれた理由


Vol.3 <モスコミュール> 惣田瑠美(30)の場合


昨夜、夜風を取り込むために、ほんの少しだけ開けて寝た窓。

その1cmほどの隙間から、楽しげで賑やかなピアノの音が聞こえてくる。

「ううぅ〜、頭に響くぅ…」

元麻布の住宅街に位置する瑠美の自宅マンションは、すぐ近くにこども園があるのだ。

朝9時になるとピアノの音......


この記事へのコメント

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No Name
カクテルだけど銅のマグカップってオシャレ。夏場なら特にモスコミュールはこのスタイルで飲みたい♡
カクテル言葉と上手く絡めたステキなストーリー。
2024/05/29 05:3145
No Name
けれど瑠美は、秀司と一緒にいるためだったらこの先何百杯、何千杯でも、モスコミュールを飲むつもりだ。

最後のここ、とても良かったです。
2024/05/29 05:3344
No Name
モスコミュールは好きだけど、【仲直り】という意味があるとは知らなかった。瑠美と秀司も仲直りできて良かった。
2024/05/29 05:2120返信1件
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