昨年誕生して話題を呼んだ「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」。その両施設の距離間はわずか約1.2キロとすこぶる近い。
徒歩でもタクシーでも自在に往来することができるこの距離こそ、開発を手がけた「森ビル」の狙いなのだ。
「森ビル」が新しく描いた新しい“港区の楽しみ方”とは。
港区で新たに生まれた「麻布台」と「虎ノ門」のいい関係
港区に現れた2つの大きな街、「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」。手掛けるのは、都内に数々の“ヒルズ”を誕生させている「森ビル」だ。
「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街」と謳う「麻布台ヒルズ」は、街の随所で四季折々の植物を愛でられるリラクシングな空間。
最高峰のラグジュアリーホテル、ハイブランドのショップやハイセンスなレストランが数多く集う街づくりで、街を回遊しながら、遊び、楽しめるのだ。
一方、官庁街に近い「虎ノ門ヒルズ」は、「森タワー」の誕生から10年近くを経て、2023年“ステーションタワー”が完成。これにて、ようやく街の全体像が明らかに。
ビジネス街の印象が色濃い虎ノ門だが、“ステーションタワー”にも美食街や、感度の高い大規模なセレクトショップ、また、情報の発信拠点を置くことで、“職”と“食”そして、“遊”にも特化した、先端的な姿を見せようとしているのだ。
両者の距離はひと駅間で約1.2キロ。歩いて約16分。タクシーなら数分だ。
独立した2つの“ヒルズ”だが、両者を往来することで、“1+1=2”以上の魅力を生み出すことだろう。