男と女の東京ミステリー Vol.39

「他に男がいるのでは…?」浮気を疑う29歳証券マンが衝撃を受けた、彼女からの告白とは

◆これまでのあらすじ
大手証券会社に勤める圭也(29歳)の彼女・美波は、よく鼻歌を歌う。圭也は、彼女の選曲にはその時々の感情が込められていることに気づいた。ある日、美波が口ずさんでいたのが元カレのバンドの曲であると知り、浮気を疑うが…。

▶前回:「まさか元カレに会ってた?」表参道で彼女と同棲中の30歳男。深夜に気づいた、異変とは


鼻歌のメッセージ【後編】


「美波。何か悩みごとでもあるのか?」

圭也は、キッチンで洗い物をする美波の傍らに立ち、声をかけた。

「ええ?どうして?」

美波が振り返って答える。

「いや、なんとなく…。職場とかで、何かあったのかなって思って」

「ううん。何もないよ」

美波は口もとに微笑みを湛えながら答え、洗い物を続ける。

穏やかな表情の裏に、何かしらのネガティブな感情が秘められているように感じられた。

圭也は「そうか」と言ってリビングに戻るが、気になって仕方ない。

― それなら、なんでそんなに暗い歌を口ずさむんだ…。

美波の背中に向かって問いかける。

これまで圭也は、美波が暗い歌を口ずさんでいればそれとなく声をかけ、抱えた不満や悩みごとを聞き出し、解消してあげてきた。

今はそれが叶わないだけでなく、感情すら読み取ることができないでいる。

先日のこと。

美波は「友だちと会ってくる」と言って出かけて行った。

― 元カレと会っているのかもしれない…。

美波のどこかよそよそしい振る舞いから、圭也は浮気を疑った。

「昔、ちょっとだけバンドのボーカルの男の子と付き合ってたことがあるの」

そんな美波の過去の発言を思い出し、浮気相手としてかつて交際していた男に目星をつける。

しかし、夜になって戻ってきた美波は、悲しげな歌を口ずさんでいた。

― 浮気相手と楽しい時間を過ごしていたのなら、そんな歌を選ぶはずがない…。

感情への理解が追いつかないだけでなく、歯車がうまく噛み合わないような状態だ。

その日から、圭也はもどかしさを募らせている。

すると、キッチンのほうからまた別の鼻歌が聞こえてきた。

この記事へのコメント

Pencilコメントする
No Name
話の内容は薄っぺら通り越して意味不明なのに、簡単に人が亡くなった設定にするものどうなんだろう.... 親父が他界してとか母親が亡くなってた、姉さん(血の繋がり無し) が死んで... あとペットの葬式話を披露宴でしたおかしな人もいたっけ。
2024/04/04 05:4234返信1件
No Name
昨日総集編を見つけて大喜びした!! 取って付けてようなハッピーエンド?は寒々しいけどようやく終わって良かった。 1話から39話の中で、この鼻歌云々話がワーストだと思った。
2024/04/04 05:4530返信4件
No Name
学生時代の仲間で一時期付き合ってた人が亡くなった後に鼻歌なんて口ずさむ奴はいない😂
2024/04/04 05:4726
もっと見る ( 21 件 )

【男と女の東京ミステリー】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo