年収は億超え、港区のタワマンを購入した開業医。何でも手に入る彼が唯一まだ手にしていないもの

「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。

時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。

本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。

今回登場するのは、都内で開業医をしているT.Sさん。一風変わった経歴、個性的なキャラクターでメディアにも登場する、彼の日常とは？


取材・文／山口昭子


▶前回：水泳でオリンピック選考会まで出場した経験を持つ27歳男子。アスリートが故の特徴が恋愛に悪影響を…

1993年、長崎県・佐世保市生まれの30歳。幼いころから絵の才能を開花させ、青少年航空宇宙絵画国際コンテストをはじめ、国内外の様々な絵画コンクールで20回以上も大賞を受賞している。

高校卒業後は佐賀大学医学部に進み、在学中に「医大塾」を開業。2021年に「たけ内科 新橋駅前院」を開院する。

現在は院長を務めながら診療にあたるほか、YouTubeチャンネルの運営、キックボクシングジム「MYG GYM」の開設などにも携わる。

●INDEX
1．“○○事件”で女性が信じられなくなりました

2．自分のスペックをまとめると、“ジャイアン思考”になってしまう

3．東京タワーがドカーンと見える、嘘みたいなタワマンに住んでいます

絵画の天才少年から医療の道へ。あと足りないのは恋愛だけ

開業医のT.Sさんは幼少期に「天才絵画少年」と呼ばれ、そのまま美術の道に進むかと思いきや医療の道へ。そして27歳で内科のクリニックを開業し、瞬く間に年収“7億円”プレイヤーとなった。

プライベートでは格闘技に夢中で、スポーツも万能。何でもできてしまうT.Sさんは「あと足りないのは恋愛だけですね」と豪快に笑う。

そこで、これまでの恋愛事情に迫ってみると、手痛い修羅場を経験していたようで…。恋愛観に大きく影響を与えた元恋人のこと、今求める女性像など、たっぷりと語ってもらった。

―― 職業は？

医師です。都内で内科の病院を経営しています。

―― 医者になろうと思ったきっかけは？

僕は田舎で生まれ育ったので、「東京に出たい」「東京で成功したい」というのが最初のきっかけでした。

親の影響で小さいころから絵を描いていて、絵画コンクールで世界一を4回とったことがあって。表彰式でフランスやアメリカなど海外に行かせてもらっていたので、そこで都会への憧れが募っていきました。

ただ、絵は現役引退のない世界。自分にそこまでの実力はない、絵で勝負し続けるのは厳しいなと感じて、自身の特徴を示すための別の何かが欲しくて医師免許をとりました。

―― どんな学生時代を過ごした？

大学のころは、お金もないのに変な自信があって。アルバイトでためた資金を元手に、佐賀市で「医大塾」を開業するような血気盛んな学生でした。

アルバイトはキャッチやボーイの夜職やガソリンスタンドなど、できることは何でもしました。

塾を経営する中で、後輩の借金約500万を肩代わりしたこともあったけど、学生の間に年収1,000万は超えていました。

―― 現在の年収は？

7億円です。最高日給が1,250万だったときもあります。ちなみに、人生で一番高い買い物は4億円のマンション。

僕は正々堂々、何でも話す人間なので、お金関係の話でも自分から言っちゃいます（笑）。

―― 女性から言い寄られることも多いのでは？

あはは。ないこともないけれど、自分の職場なので出会いがないんですよ。

身持ちは非常に堅くて、今まで交際した人数は4人、相手は全員同級生です。中学、高校、大学の同級生と、それぞれ3～5年くらい付き合いました。

―― 忘れられない元恋人はいる？

衝撃的な出来事が発覚して別れた人がいます。大学1年生から5年半付き合ったんですが、別れた日付まで今もずっと覚えています。

―― その出来事とは？

「あれ？」と思うことが何回かあって。

例えば彼女の誕生日に、欲しがっていたバレンシアガのリュックをプレゼントしたら、僕の誕生日には同じリュックの一回り大きいサイズが返ってきた。一回り大きいということは、値段も一回り高いわけです。

何か怪しいなと思って彼女公認の元、スマホを見せてもらったら、女性のことはもう信用できないって思うような物証が残っていて…。