SPECIAL TALK Vol.111

~いつだって新しい人に出会いたい。シンプルな好奇心が新たな交流を生んだ~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長

大阪府生まれ、鹿児島県育ち。1989年起業、代表取締役就任。


カフェの次は老人ホームか?最期まで充実した人生を


金丸:カフェを全国にというお話がありましたが、これから先、河村さんはどのような展開を考えていらっしゃるんですか?

河村:私はいま、「恩返しをしなきゃ」っていう気持ちでいっぱいなんです。オンラインサロンを作ったあと、会員のみなさんが自発的に同好会を作って、自発的に盛り上げてくれました。最初のうちは私もサロンをお金もうけのためと思っていたんですが、会員の皆さんを見ているうちに、「すごい恩を受けたんだから、みんなに返さなきゃ」って。

金丸:まるで暴走族のおきてみたいですね(笑)。

河村:そうですね(笑)。だから自分たちでお店を作るだけじゃなくて、ホテルなどと提携して全国で受けられるサービスを拡充しているところです。あと、力を入れたいのは老人ホームですね。

金丸:老人ホーム?それは、会員の親御さんが入られるということですか?

河村:いえ、対象は会員です。いまも60歳の方がいらっしゃいますが、ここのカフェのように会員さんが集まれるオフラインの場として、私が入りたいと思えるような老人ホームがあったらいいなって。

金丸:たとえば、どんな老人ホームですか?

河村:アメリカのリタイアメント・コミュニティが参考になると思っています。かなり高齢になってからとか、病気になってからではなく、その前から会員として交流するイメージです。友達がいて恋愛もして、という老後の方がきっと楽しいですよね。

金丸:じゃあ、私も入れてくださいよ(笑)。

河村:ぜひ(笑)。スパもあって、食事は無添加で、シェフはミシュランみたいな、海外にありそうな水準の施設があれば、相当需要があると思います。

金丸:男って、奥さんに先立たれると生活のことを何も知らないから、途端に何もできなくなる人が多いじゃないですか。

河村:おっしゃるとおりで、うちの父もそうです(笑)。

金丸:人間関係を築くのも下手だし、男性の方がいろいろと手がかかります。まぁさすがにその年齢になれば、ねずみ講なんてやらないと思いますが(笑)。

河村:ニーズは男女ともにあると考えています。女性の方が長生きだから、家に女性だけが残されることが多い。だから女性だけにしてもいいんですけど、金丸さんがおっしゃったように、男性にこそ必要なのかもしれませんね。

金丸:金融の世界から、絆やコミュニティといった方向に舵を切り、さらにいまは老人ホームのことを考えている。その変幻自在ぶりを見ていると、次に河村さんが何をされるかが楽しみです。今日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。

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