2024.01.22
オトナの5分読書 Vol.152. 「お金のゲーム」のルールとは
前述しましたが、お金のゲームのルールには明確なものはありません。
お金をたくさん稼ぎ続ければ、いずれゲームに勝てそうな気がしますが、具体的な数字としてどれだけ稼げばいいのか、誰もわかりません。
そんなわけで、自分が勝っているのか、負けているのか、よくわからないのが「お金のゲーム」なのです。
しかし、お金のゲームに本当にルールはないのでしょうか。
お金のゲームのルールを知らなければ、勝つこともできません。つまり、最低限ルールを知っておく必要があります。
気をつけなければいけないのは、『時代を超えて通用するお金のルール』と『たまたまそのときにあてはまるルール』の2種類があることです。
前者の『時代を超えて通用するお金のルール』には、下記があります。
「収入の範囲内で生活する」
「自分の稼ぎ力をつける」
「信用を積み上げる」
「応援される人になる」
後者の『たまたまそのときにあてはまるルール』には、「不動産に投資する」「株に投資する」などが入ります。
これらは、そのときにあてはまるかどうかをよく見ておかないと、時代の変化でルールが変更になったときには、大失敗してしまいます。
お金に関しては、時代を超えたルールを見つけ出し、それを身につけることが大事なのです。そのうえで、いま現在適用しているルールを知っておく必要があります。
その両方を身につけたうえで、まずは「負けないこと」を意識しましょう。
お金のゲームは勝ちに行こうとすると大負けしてしまうことがあります。レバレッジをかけて投資する人は、当たればデカいですが、負けると全部を失うリスクがあります。
たとえば、この10年海外では不動産を買ったら値上がりするというルールがありました。
中国や韓国などのアジアだけではなく、アメリカ、ヨーロッパでも2022年までは、そのルール通り不動産に投資した人は、みんな利益を得ました。
しかし、そのルールは変わってしまい、何千万人、何億人もの人が大パニックになっています。
中国では、大規模開発していた不動産業界だけではなく、巨額のお金を貸していた銀行、税収を当て込んだ地方政府も大混乱です。
オンラインで預金を集めた地方銀行の中には、キャッシュがなくなって、引き出せなくなるということが頻繁に起きています。
韓国では、魂までかき集めてお金を用意するという「魂集族」という言葉もできたほど、不動産投資に熱狂する人が出ました。20代、30代のお金のIQが低い人ほど、飛びついてしまったのです。
たしかに、過去5年間でソウルの不動産は倍になり、誰でも儲かる状態になったわけです。その購入者の40%が若い世代で、みんなムリして買ったそうです。彼らは、これからの支払いに苦しむことになるでしょう。
値段が上がっているうちは何の問題もないのですが、いったん下がり始めると、あっという間に資金繰りがショートしてしまいます。
中国のバブルが崩壊したのと時を同じくして、世界中の不動産が大幅に下がるリスクが出てきました。イギリス、ドイツ、オランダでも不動産の値段が大幅に下がりました。
このように、「お金のゲーム」のマイナールールは、だいたい10年くらいで変わります。
お金の本は、仮想通貨でも米国株でもすごく儲かった人がその体験を書いて、それがベストセラーになるので、その本が出る頃には、古い情報になることが多いのです。
そういうルールの変化に一般の人はついていけません。そのために株でも不動産でも仮想通貨でもブームのピーク時にはお金のIQの低い人が高値づかみして、結果的に大損することになるのです。損するのは、たいてい情報弱者です。
変化したルールに対応するために、世界で何が起きているかということをしっかり見てきましょう。
欧米では、金融システムが大きく傷んでいます。不動産バブルが最終段階に来ていて、商業不動産から崩れていく可能性があります。
アメリカの財政赤字は膨らみ、数年おきに債務上限問題で「アメリカはデフォルト(債務不履行)か?」とやっていてその度に問題なく延長してきました。
まるで八百長ゲームのようですが、いよいよ限界に近くなってきたのではないかと考えています。これから世界がどうなっていくのか、しっかり見ておきましょう。
いままでは、個人の生活にそこまで影響を与えなかったのが、これから世界の裏側で起きることが一瞬であなたのところに津波のようにやってきます。
いよいよ大変化のときがやってくる。
コロナ以降、先進国は国債を発行して、大量にお金を供給してきました。そのおかげで、一時的なカンフル剤になり、世界中の経済が一時的に上向きましたが、その効果もそろそろ切れてきました。
一例としてコロナの補助金を貯金していた世界中の中間層の人たちの貯金が、ほぼ底をついてきました。
アメリカでは、クレジットカードの残高が初の1兆ドル(145兆円)を超え、延滞率も高くなっています。金利も上がっているので、今後は個人が使えるお金が減って、消費が大幅に落ち込むのは間違いないでしょう。
景気が世界的に減速すれば、インフレは落ち着きますが、今度は逆回転を始めることになります。消費が大幅に下がると物価が下がり、給料が下がり、景気がどんどん悪くなっていきます。
そんな状態で金融システムがダウンすればいよいよ今のシステムが立ち行かなくなります。そうなったときは、どんな新しい仕組みを構築できるのかをテーマにしてG7やG20で何度も話し合いが持たれるでしょう。
万が一のことも考えて、個人として何をしておけばいいのかについて、いまのうちに考えておきたいところです。
では個人のお金に関してはどんな準備をしておけばよいのでしょうか。
【オトナの5分読書】の記事一覧
2024.12.12
Vol.37
低年齢からのハードな塾通いがもたらす弊害。受験を突破し、名門校に通う子たちの悲鳴
2024.11.21
Vol.36
「円安の今こそハワイへ」投資生活45年超の85歳・現役投資家が勧めるワケ
2024.10.31
Vol.35
「会社に行きたくないときは、どうしたらいい?」大人の素朴な疑問にお答えます
2024.10.17
Vol.34
最近、注目!若返りやエイジング対策に抜群の効果がある食べ物とは?
2024.10.03
Vol.33
「ToDoリスト」は捨てていい。タスク管理を完璧にしても、結局“時間が足りない”ワケ
2024.09.19
Vol.32
たった4日間で、時計の針を戻し若返る「毒出し」の方法とは。驚くほど体が軽くなる!
2024.09.05
Vol.31
脳が一生忘れないインプット術。読み方を少し工夫するだけで、記憶力がアップする!
2024.08.22
Vol.30
「やらなければならないこと」に追われている人必読!一生役立つ時間の法則とは
2024.08.08
Vol.29
「付き合うことがこんなにも難しいなんて…」出会いはあるのに、結婚相手に巡り会えないワケ
2024.07.22
Vol.28
「一生困らない」お金のしくみとは?隣の億万長者が17時になったらやっていること
おすすめ記事
2024.01.08
オトナの5分読書 Vol.14
シュレッダーのゴミがいっぱいでも気づかないフリしてない?優れたリーダーに共通する条件
- PR
2025.02.27
とろっとろのフォアグラグラタンに悶絶!冬のごちそうを求めて青山へ行こう
最も価値ある「日本発のブランド」トップ100発表!前年から価値が急上昇した3つのブランドとは?
2018.11.09
東京美女酒場
「2人だけの秘密やで…?」小悪魔系の童顔美女が、裾をギュッと掴み甘えてきた夜
- PR
2025.02.26
“自宅で鮨”は「握る」がトレンド!ホムパを格上げするプレミアムすし酢とは
- PR
2025.02.28
【潜入取材】ニセコの雪上VIPラウンジで乾杯!ラグジュアリーテキーラの真髄を体験してきた!
2022.11.05
【未公開カットあり】乃木坂46・梅澤美波がホテルディナーを愉しむ、幸せに満ちた夜
2022.07.26
【7/26(火)は、怖い上司に、目をつけられないよう注意!】今日の運勢をチェック!
2023.04.29
「アフレコ中、辛くて涙が止まらず…」梶 裕貴がそれでも“声優でよかった”と思える理由
東証1部上場企業の「冬のボーナス」唯一の“90万円超え”となったのは?
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ
ロングヒット記事
2025.02.27
TOUGH COOKIES
「実は彼と…」32歳女が、抱える秘密。高校時代からの親友に言えずにいる“あの夜”のこと
2025.02.24
1LDKの彼方
29歳彼女と同棲しているのに、将来を考えていない男。結婚を迫られた彼がとった言動とは
2025.03.01
男と女の答えあわせ【Q】
家賃25万円の1LDKに同棲する場合、いくら負担する?女が34歳彼に抱いた違和感とは
2025.02.26
運命なんて、今さら
「彼女の通話履歴を見て…」28歳男のヤバい行動。爽やかエリート社長の裏の顔とは
2025.03.02
男と女の答えあわせ【A】
「家賃と光熱費の負担は…」恋人間のお金問題に、スプレッドシートを作成する34歳男に困惑
この記事へのコメント