「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。
時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。
本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。
今回登場するのは、ファイナンシャルプランナーとして働くA.Kさん。金融系インフルエンサー“お金の先生ZEN”としても活躍する彼のキラキラな日常に迫った。
取材・文/山部和歌子
撮影/橋本憲和
▶前回:30歳エリート歯科医師には忘れられない恋がある!?結婚適齢期のハイスぺ男子の胸の内
1993年生まれ、香川県出身。職業は、ファイナンシャルプランナーで、金融系インフルエンサーとしても活動中。
18歳で社会人を経験したのち、21歳で大学に入学する。カンボジアでのボランティア活動や海外のビジネスプログラムを経て卒業後、25歳で不動産会社に入社。2020年には独立しFPの道へ。
金融系インフルエンサー“お金の先生ZEN”として、お金に関する勉強会や出版、テレビ出演など幅広く活躍中。好みのタイプは小柄な小動物系の可愛らしい女性。
タワマンを見上げて「絶対に住民みんな性格悪い」と毒づいていました
―― Instagramのリール動画でよくお見かけします。本業は何ですか?
金融系インフルエンサーでもありますが、本業はFP(ファイナンシャルプランナー)です。
Instagramでは、金融系のリール動画を発信しているので、テレビやラジオの出演依頼、勉強会や講演会の依頼も多いですね。最近、本の出版もしました。テレビ出演や本は、FPとしてのブランディング。
Instagramで100万再生以上のリールも何本かありますが、それ自体の収益はないので、これもブランディングのための動きですね。
―― 知名度が上がった背景は?
もともと知り合いのユーチューバーのチャンネルでお金のことを教えていたので、自分のインスタに1万人くらいのフォロワーがいたんです。それでリールを発信してみたら反応がよくて、5万人くらい増えていきました。
あまりインフルエンサーになりたい!という欲があったわけではなく、流れでそうなった感じです。
―― お仕事の原動力を教えてください。
自分が子どもの頃、実家が貧しかったことですかね。サッカーの強い県外の高校に行きたいのに諦めなきゃいけなかったり、大学も当然行けずに就職を選んだり。
貧困は連鎖しますから、子どもたちには貧しくて悔しい思いをさせたくない。この気持ちで高校卒業後3年間、社会人をやってから自力で大学に行きました。地元の香川にある大学を卒業して2年、東京で会社員をして独立。
今は貧困の連鎖を止めたい、僕のような子どもをなくしたいという気持ちで“お金の先生”として活動しています。
―― 東京に出てきたきっかけは?
大学卒業後、大手の不動産会社に就職したのですが、東京が本社で、田町の営業所に配属されたんです。
大学4年の時に初めて東京に遊びに行った際に、すべてがキラキラ輝いているように見えて、東京に魅了されましたね。
上京したての頃はレインボーブリッジに近い田町のワンルームで暮らしていたのですが、近所はタワマンだらけ。住むことに憧れを持ちつつ、タワマンの1階にあるおしゃれなカフェに通っていました。
だけど心の中では「こんなとこ住めるなんて、絶対に性格悪い住人しかいないんだろうな」ってひがんでいましたね(笑)。
―― そんなA.Kさんの現在の住まいは?
そのとき見上げていた…
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