
慶應中等部に合格させた世帯年収1,200万の家庭が、小6の1年間で費やした教育費の詳細
エンジェル係数という言葉を、ご存知だろうか?
これはエンゲル係数にひっかけたワードで、全消費支出に占める教育費の割合のことを指す。
この連載では、普段絶対に知ることのできない“ある家庭の教育明細”を紹介していく。
他人の家計簿を覗き見して、我が家のエンジェル係数が高すぎないか、答え合わせをしてみよう。
取材・文/風間文子
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40歳手前でFIREしても、子ども3人の教育費は工面できる。5年で完了するという教育費対策とは!?
夫はコンサル会社に勤務。妻は司法書士という一家の家計簿
【今回の取材対象者】
名前:明智さん(47歳)
職種:弁護士
住居:都内の一戸建て住宅(持ち家)
世帯年収:2,400万円
家族:妻(45歳)、長男(16歳)
経営者や起業家となる人材を多く輩出し、国内で確固たるブランドを持つ慶應義塾。
そんな学校に我が子を入れる家庭は、どう家計をやり繰りし、どんなお金の価値観を持っているのだろうか。
今回、取材に協力してくれたのは明智弘行さん(仮名・47歳)。都内の城南エリアに住む明智さんは、弁護士資格を有し、M&Aに特化したコンサルティングファームで活躍する。
一方、妻の美紀さんは司法書士事務所に勤務。
私生活においては1人息子がおり、数年前に慶應中等部に入学させている。
そんな明智さん一家の家計簿を見ていこう。
【明智家の家計簿】
上の図表は明智さんの息子が受験勉強の大詰めとなる6年生の4月から、受験を経て慶應中等部に合格する翌3月までの1年間に要した支出を月割り換算したものだ。
一見、保険や貯蓄・投資などに対する支出額が多い印象を受けるが…。
「中等部へ入るのに一番お金がかかったのは、やはり受験直前と入学費用が必要となった1年間ですね。
息子は2つの塾に通わせていました。そうして無事に合格できた暁には入学金などがかかります」(明智さん)
では、その受験対策に一体いくらかけたのか。また慶應中等部に入学する際に、何にどれくらいのお金がかかったのか。さっそく詳細を見ていこう。
まずは受験対策に入学と、慌ただしく過ぎていった1年間にかかった教育費の総額がいくらかだが…
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