「喉から手が出るほど、欲しい――」
高級ジュエリーに、有名ブランドのバッグ。
その輝きは、いつの時代も人を魅了する。
しかし誰もが欲しがるハイブランド品は、昨今かなりの品薄状態だ。
今日もショップの前には「欲しい」女性たちが列をなし、在庫状況に目を光らせている。
人呼んで「ハイブラパトローラー」。
これは、憧れの一級品に心を燃やす女性たちのドラマである。
▶前回:両家顔合わせが修羅場に一変。30歳コンサル女子が激高した義母の「信じられないセリフ」
大手商社勤務・夏美(29)
憧れと嫉妬【カルティエ 1895ソリテール リング】
「ねえ、春樹。今週末もカルティエに行こうよ」
土曜日の朝。
夏美は2つ年上の婚約者である春樹の家で目を覚ますと、カーテンをさっと開けた。
「早く良いダイヤに巡り合えないと、値上げになっちゃうよ」
「うん…。もう少し寝かせて。俺、昨日ハワイから帰ってきたばっかり......
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この記事へのコメント
“オーダーしました” → その後キャンセル → 現在左手薬指にはカルティエのでっかいソリテールが輝いてるかも。