2023.09.20
私の名品テラピー Vol.9名品には数々の効力がある。
身に着けることで日々のモチベーションアップにつながったり、自分に自信をくれたり――。
まさに、大人たちのお守り的存在だ。
本連載では人々から愛され、流行に左右されることない一生モノの“ファッション名品”にフォーカス。
今回登場するのは、外資系コンサルティングファームに勤務する坪田惟里さん。彼女が紹介してくれるアイテムとは?
▶前回:「早くマスクを外したかったけど…」商社勤務・31歳女性のお洒落モチベがあがった、意外なきっかけ
1990年生まれ、東京都出身の33歳。東京医科歯科大学大学院で医学修士課程を修了後、現在勤める外資系コンサルティングファームに入社。
よく行くエリアは広尾、西麻布。趣味はクラシックバレエ、K-POPダンス。
人生の節目を思い出させてくれる、ヴァンクリの威力
今回、坪田さんが「名品アイテム」として紹介してくれるのは、ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーと、カルティエのジュエリーウォッチ。そして、エルメスのバーキン25。
女性ならば誰もが一度は憧れを抱いたことがあるであろう、きらびやかなアイテムたちの登場だ。それでは順を追って、名品エピソードを紐解いていこう。
彼女が最初にヴァンクリを迎え入れたのは、大学生のとき。出合いの場所は、メゾンの始まりの地でもある、パリ・ヴァンドーム広場のブティックだった。
「大学を卒業して今の会社に入社するとき、お祝いとして祖父にアルハンブラのネックレス(写真❸)を買ってもらったのがきっかけ。それ以来すっかりブランドのファンになり、仕事が一区切りつくタイミングで、少しずつ少しずつ…集めています」
特に、自然界の蝶、葉、星などのモチーフが表現されたコレクション「ラッキー アルハンブラ パピヨン ピアス」(写真❶)は、彼女の昇進時に購入した、思い入れある品だ。
「タイガーズアイという石が使われていて、とても稀少価値の高いアイテム。でも、たまたま巡り合えたんです。これも一期一会と思い購入しました」
今では約100万円と値上がりしているが、坪田さんが出合った当時は約75万円だった。
「簡単に買える値段ではありませんでしたが、思っていた以上に早めの昇進が叶ったので、仕事を頑張った自分へのご褒美として。やはり記念になりますし、自分の資産としても手元に残る。とても良いお買い物ができました」
そうほほ笑む彼女の華奢な腕に目を向けると――キラリと輝くゴージャスな時計に目を奪われた。
カルティエのジュエリーウォッチは、ハレの日のマストアイテム
この時計は、坪田さんがお母さまから譲り受けたもの。
「母親はとても大事な存在であり、私にとっては一番のファッションリーダーでもある。身に着けるだけで、母親に守られているような気持ちになるので不思議ですね」
聞くと、坪田さんのお母さまもバッグやジュエリーが大好き。彼女はその影響を受け、昔から実家でコレクションされていたブランド物に憧れを抱いていた。
「私が物心つく頃には既に、シャネルやエルメスのバッグを持つ母の姿がありました。そういう背景もあり、昔から何となく『かわいいな、素敵だな、いつか私も買いたいな』と思っていたんです。
そうして高校生のときに、母親のシャネルのピンクのバッグを借りようとしたら……激怒されました。『高校生のあなたにはまだ早いからやめなさい』と」
今では笑い話になっているそうだが、そんな彼女が大人になった頃、お母さまからカルティエのジュエリーウォッチを手渡されたのだった。
どんな服装にもフィットする、バーキンのローズサクラ
全身お気に入りのアイテムに身を包んで来てくれた彼女の手元には、エルメスのバーキン25が。
こちらも坪田さんのファッションリーダーであるお母さまの影響を受けている。
「エルメスも母親がファンだったことで、小さい頃から私もいつか欲しいなと思っていたんです。でも正直、学生時代はその良さがわからなかった。
大人になった今ではどんなお洋服にも合う、シンプルで上質なバーキンが一番使いやすいと思うほど、お気に入り。今日のようなドレッシーな服装のときも、デニム素材のお洋服を着るときも、このバーキンを合わせています」と教えてくれた。
◆
今回、ラグジュアリーな名品を紹介してくれた坪田さん。これらの物に囲まれる坪田さんの一家には、祖母の大事な教えがあるという。
それは「大人の女性は上質なジュエリーを持つべき。大事な日にきちんとお洒落した女性は、うんと素敵だから」という価値観だ。
「もしも自分に娘が生まれたら、これらの物を引き継ぎたいです」と語る彼女には、その教えがきちんと刻み込まれているようだ。
▶あわせて読みたい:買えるのは全世界で500人だけ!昨年、即完売したゼニスの「デファイ 21 クロマ」が装い新たに復活
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写真/品田健人
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