観光やショッピングを楽しむ多くの客で賑わう街、銀座。
そんな騒がしい街にも、大人が寛ぎながら美食を楽しめる店がある。
店の名は『銀座楼蘭』
銀座駅から徒歩5分とアクセス至便な「GINZA gCUBE」10階に位置するこちらは、落ち着いた上質な空間の中で、広東料理をベースとした本格中華が楽しめると人気の店。
この店が、多くの人を魅了する理由とは?
創業50年以上を誇る老舗中華が復活!『銀座楼蘭』
『銀座楼蘭』は、1971年創業の老舗中華だ。
といっても、創業の地は現在の場所ではなく品川。その後、1982年に銀座5丁目にある銀座コアに『銀座楼蘭』として営業を開始した。
銀座コアは開業当時は松下電器(現:パナソニック)のショールーム、「テクニクス銀座ショールーム」が設置されていたことでも知られているビル。そんな銀座を代表する場所に店は誕生した。
「広東料理が日本人の口に合う」という信念のもと、香港からシェフを招聘し、正統派広東料理の提供を開始。
素材の旨みを生かすためのシンプルな味付けや、ふかひれなどの高級食材を使った華やかな料理は話題を呼び、多くの客を魅了した。
だが2021年1月、閉店の憂き目にあうことに…。
惜しまれつつも、一度は閉店という形をとった『銀座楼蘭』。
だが2023年3月、場所を「GINZA gCUBE」に移し復活を果たすことになる。
きっかけは、「常連客の声だった」とオーナーの江連昌愛さんは語る。
実は私も『銀座楼蘭』のお客でした。
行き届いた心地よい接客と、素材の旨みを感じることができる上品な味のお料理は素晴らしく、三世代に渡って通うほど大好きなお店だったんです。
そのため、閉店の話を聞いたときは本当に残念でした。実際にお店がなくなってみると『もう楼蘭の料理が食べられないのか…』と寂しくて。
でも、そう考えていたのは私だけでなく、同じように感じていらした常連のお客様がとても多かったんです。
そんな声にも後押しされ、思い切って楼蘭の関係者の方々に復活させませんか?とお声がけをして、ご賛同頂けたことで復活することができました」(江連さん)
『銀座楼蘭』という屋号を守るために、銀座の地で店舗を探したという江連さん。そこで出合ったのが現在の場所だった。
「銀座通り沿いという立地と、10階からの眺めにココだ!と思いました。また、以前の店舗の設えが凝った造りで素敵だったので、それを生かしたつくりにしました」(江連さん)
広いスペースを確保したエントランスには瀟洒なシャンデリアが飾られ、メインダイニングへと続く長いアプローチにもモダンなライトが並び高揚感を誘う。
また、建物自体は銀座中央通りに面しているものの、入口は一本裏の通りから入るつくりも、隠れ家感があり、世慣れた大人をもワクワクさせる。
この高級感あふれる空間づくりが、『銀座楼蘭』を名店たらしめている所以なのだろう。
だが、この店の真価はやはり料理にある…。