女性たちを虜にしている、美しきデザート。麻布十番に広がる“魅惑の甘い世界”とは?

フランス語で“お皿に盛り付けたデザート”を意味する“アシェットデセール”。

そんなフランスの誇り高き文化に魅せられたシェフが開いたのが、東麻布の通り沿いにある『relevé dessert』

美しく香り豊かなスイーツで女性たちを虜にしている、いま話題の一軒だ。

芸術的なアシェットデセールが紡ぐ贅沢な時

ゆったりとしたカウンター席中心の空間。作られていく工程を目の前で見られるのも楽しい


東麻布の通り沿い。ひっそりとした扉を開けると、そこには魅惑の、甘い世界が広がっている。

店頭のショーケースではテイクアウト用の生菓子も数種販売。チーズケーキやオペラといった定番の他、季節のタルトやミルフィーユも人気


最初は普通のパティスリーを開くことを夢見ていたというオーナーシェフの宇野澤 惟さん。

だが、渡仏した地でアシェットデセールの面白さに目覚め、独立の方向性を決めた。

現地ではクラシックフレンチの老舗『ラペルーズ』で経験を積んだ宇野澤シェフ。彼女の柔らかな雰囲気も店の心地良さに貢献


「香り、食感、味わい、すべてがその瞬間にしか味わえないのが大きな魅力。出来立ての鮮度が命です」

幾重にも重なる異なる味が一体となり、未知の味が生み出される


お店では常時3種類をアラカルトで提供。

桃やマンゴーといった旬のフルーツをメインに、山椒やシソといった和の食材をフレンチの技法で取り入れる。


「気軽にアシェットデセールを楽しんでほしい」とメニューはアラカルトのみ。

深みのあるボルドー色の正体は、赤紫蘇でコンポートした「宝桃園」の白鳳。梅と桃は同じバラ科で相性が良く、さわやかな余韻を残してくれる。

「桃の露涼し」2,200円。

オレンジを合わせることで、マンゴーの複雑な味わいが際立つ。「夏めく宮崎マンゴー」2,200円


特にこだわっているのは、香りのインプレッションだ。

口に運ぶ直前のファーストノートから、味わってから鼻に抜けるセカンドノート、そしてすべてが混然一体となるラストノートまで。二重、三重のグラデーションが食べ進むほどに、静かな感動を呼び起こす。

昼から夜遅くまで、こんなスイーツを楽しめるのだから十番はやっぱり奥深い。

■店舗概要
店名:relevé dessert
住所:港区東麻布2-31-5
TEL:非公開
営業時間:12:00~23:00
定休日:水曜、木曜
席数:カウンター7席、テーブル1(2席)

relevé dessert(赤羽橋) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:トリュフ香る贅沢なひと皿も。10種のパスタを味わうコースが楽しい、元麻布のイタリアン

今月の『東京カレンダー』は「麻布十番の熱気」特集。新店が続々誕生しているこのエリアは今、かつてないほどアツい夏を迎えている。

ドキドキするような夜も、ワクワクするような夏も、すべてはこの街にある。この高まる盛り上がりに乗り遅れるな!

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※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。今号は8/21(月)から。

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