2011.08.22
お手頃、本格、美味! 行きつけにしたいカジュアルレストラン Vol.4Ganvino
超人気イタリアン『トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ』。
その2号店となる『ガンヴィーノ』が7月末に誕生した。
シェフの地元・岩手の食材に力を入れるというこの店。
どうやら"肉"にもこだわるらしいのだが……。
2011.08.22
お手頃、本格、美味! 行きつけにしたいカジュアルレストラン Vol.4超人気イタリアン『トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ』。
その2号店となる『ガンヴィーノ』が7月末に誕生した。
シェフの地元・岩手の食材に力を入れるというこの店。
どうやら"肉"にもこだわるらしいのだが……。
現在、こちらの店舗は休業しております。
未曾有の東日本大震災は、飲食業界にも大きな影響を与えた。いや、過去形ではない。今もこれからも余波は続く。復興に向けての被災地支援は、長く継続することが肝要となってきた。ならば、出向いていくばかりでなく、東京で出来ることをやっていこうじゃないか。そう考える人も増えてきた。で、実行に移したのが、『トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ』石川勉シェフである。岩手出身の石川シェフ、同郷の遠藤悟シェフを店主に据え、岩手の食材とワインでもてなす店を開いた。
「故郷を思う気持ちが、50歳になって芽生えてきた。だから、岩手の産物で何かやりたい、と前から考えていたんです。そこに震災でしょ。炊き出しに行って、あまりの惨状に驚きましたよ。ともかく、少しでもお役に立ちたい。今は長い目で支援を考えることが大事。産物を継続的に使っていくことも、そのひとつだと思ったんです」と石川シェフ。三陸の海産物は諦めざるを得なくなったが、岩手の産物を色んな角度から紹介していきたい、と思いは熱い。
店名は『ガンヴィーノ』。この「ガン」は岩手の「岩」だ。イタリアン風の名前だけど「居酒屋チック」な店にしたい、と遠藤シェフ。冷麺あり、ひっつみあり、岩手のキュウリのフライあり。郷土色豊かだ。中でもイチオシは、岩中豚肩ロースの南部鉄器焼きである。南部鉄器は岩手を代表する伝統工芸品。温度ムラがなく、冷めにくく、焦げ付きにくいのが特徴だ。この南部鉄器のグリルパンで、豚肉をじっくりグリルする。
「南部鉄器を知ってもらうきっかけになれば」と遠藤シェフ。ジューシーに焼き上がった豚肉は、柔らかいが噛み応えもある。良い感じだ。続けて遠藤シェフは「岩中豚は脂身と赤身のバランスが良く、グリル向き」とも。
メニューでおもしろいのが「とりあえずの一品」の項。南部せんべいに岩手のカクテキ、敏子さんの漬物などが並び、ちょっと楽しい。岩手ワインや日本酒とペアリングさせて、是非。
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