東京ウェンズデー Vol.4

専業主婦になって後悔してる…。優雅なセレブ妻が家に帰りたくないワケ

平日の真ん中、ウェンズデー。

月曜ほど憂鬱でもないし、金曜ほど晴れやかでもないけれど、火曜とも木曜とも違う日。

ちょっとだけ特別な水曜日に、自分だけの特別な時間を持つ。

それが、アッパー層がひしめく街、東京で生き抜くコツだ。

貴方には、特別な自分だけの“水曜日のルーティン”はありますか?

▶前回:同棲して5年。彼女に内緒で、男が毎週出かける秘密の場所とは…


<水曜日の確認>
池之端小百合(37):主婦・フラワーアレンジメント講師


「小百合さん、今日もお世話になりました」

「はい、また来週同じ時間にお待ちしてますね」

水曜日の生徒さんである遠藤さんが、瞳をキラキラと輝かせながら扉を出ていく。

― ふふ、プロポーズ上手くいくといいなぁ。

彼女にプロポーズするためにフラワーアレンジメントを習いたいだなんて、なんて可愛らしいんだろう。

見送りを終えた玄関でうっとりとため息をついていた私は、ハッと我に返って時計を確認した。

時刻はすでに、17時30分を回っている。

「いけない、もうこんな時間!」

大慌てで生花や道具をまとめると、私も、さっき遠藤さんを見送ったばかりの玄関から飛び出す。

「花には気持ちが表れるから」

と常々生徒さんにもお伝えしていることもあり、レッスンのときには私自身も華やかな服装を心がけているけれど…。

玄関で急いでつっかけたのは、先月夏休みで泊まったハレクラニ沖縄から持ち帰ってきた、アメニティのビーチサンダルだった。

とても生徒さんには見せられない姿だ。だけど、ここはどうか許してほしい。

なにせ目的地は、同じマンション内のたった1フロア上の階なのだから。

仕事場兼趣味の部屋として使っている3階の1LDKから、自宅である4階の4LDKへと小走りで移動する。

「ただいまぁ」

勢いよくドアを開けると、目に飛び込んできたのは──。

いつも通りの、うんざりするような光景だった。

この記事へのコメント

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No Name
大変そうだけど、4つ子を授かったのではなく、夫婦で計画して子供4人作った訳でしょう。
2023/09/13 05:2561返信9件
No Name
ちょっとよく分からない話。アレンジメント後、下階から帰宅するといつも通りのうんざりするような光景。朝食の残骸が山積みになったシンクとか色々書いて有ったけど、アンドレアは何時から来てるの?😂 小百合も遠藤のレッスンまで何してたの? お金に余裕あるなら週に3〜4日朝から来てもらうとかすればもっと.....。夫は信じられないほど多忙なのに水曜日だけどう時間作ってくれてるのか。
2023/09/13 05:2151返信2件
No Name
毎週思うのですが、水曜日に何か決め事を作っただけで根本的には何も解決してない話ですよね。
2023/09/13 06:3647
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