超訳YouTube~大人の教養講座~ Vol.1

ちょっと待った!家が欲しいと思ったら、物件を見に行く前に絶対にやるべきこと7選!

3. 購入フローについて:物件を内見する前にすべきことが、たくさんある!


購入フローの前に、不動産業界の構造を簡単に知るとわかりやすくなるので説明する。


上記図のように、不動産業界と一口にいっても三井不動産や住友不動産などの大手デベロッパーやハウスメーカーなど様々ある。

今回の話は主に★がついている実需(実際に自分が住む家を探している人向け)で、中古物件を買おうとしている人向けの話に絞っていく。

では、購入フローの話に戻る。

いきなり物件を見に行かない、というのがポイントだ。

家が欲しいと思った場合大抵の人が「ネットで検索→担当者に連絡→内見する」という流れを取るだろうが、内見する前にすべきことがたくさんあるからだ

まずは、下記の①から⑦を行ってから、物件を選定した後に内見することを勧める。


上記の段階を踏まないと実際に内見しても購入できないことが多い。理由は下記3つ。

・自分たちにとって良い物件とは何かがわかっていない。
・物件の比較をしていないから買うべき家(条件がピッタリの家)に出合ったとしても、「まだ他に良い家があるのではないか」と思ってしまい判断が鈍る。
・担当者との信頼関係がまだ築かれていない。


そうなると、本当に良い物件を逃して家探しが長期化することになりかねない。これは、本当に買うべき家を“自分で判断”できるようになるためのフローだ。

実際に1つずつ説明する。

①現状把握=己を知る


何が最適なのかを把握するために、まずは、現在の状況を整理するところから始める。

現在は、賃貸か持ち家なのか。間取りはどのくらいで、木造なのか鉄筋なのか。実際住んでいてどんな不満があるかという家の話はもちろん、財政面の話も重要だ。

月々家に支払っている額、家賃補助や親からの援助の有無。雇用形態は、正社員なのか。産休育休の予定はあるのかなどを把握する。

②購入動機の整理=なぜ家を買おうと思ったか


次になぜ、家を購入しようと思ったのか、を整理する。掘り下げることにより、物件購入に期待していることがわかる。

家賃がもったいないから、結婚したから、子どもが生まれたから広い家に住みたい、など整理することによってどんな家を求めているのかがわかってくる。

③賃貸と持ち家の比較


物件を買うと決めているにもかかわらず、なぜ、賃貸と持ち家の比較する必要があるのか。それは、そもそも『今買う必要があるのかどうか』を判断するためだ。

色々探してから、賃貸でよかったと結論づけると時間も労力も無駄になってしまう。

家を購入しようと思って不動産仲介業者に行って、賃貸を勧められる人はいないので、本当に今の生活スタイルに、持ち家が向いているのかを整理することが大切だ。

メリット、デメリットを徹底的に整理して本当に購入したほうが良いのかを検討する。


④各選択肢の比較


マンションか戸建てか、中古か新築か、リノベーションするのかしないのかなどを比較する。

先程も述べたように、ここは1つの不動産仲介業者ではいろんなパターンを紹介することは難しい。

だから、内見する前にそもそも自分の条件を整理した場合にマンションが良いのか戸建てが良いのか、中古か新築が良いのかを整理しておく。

⑤不動産の知識をつけること


不動産仲介業者は、不都合なことは聞かれなければ言わないことが多い。そのためには買主が不動産の知識をつけて、必要なことは質問できるようにすべき。

これが後悔しない物件選びにつながる。

⑥条件の整理


〈ライフプランの整理〉
終の棲家なのか住み替えイメージしているか、家族構成の変化あるのか。それによってどの選択肢が良いのかを整理できる。

〈資金計画の整理〉
現在自分が借りられる金額を知ることも大事だが、「借りられる金額=自分に適した借入額」ではないので、しっかりと自分たちに適した資金計画をすることが大事だ。

借りられるからといって、自分に適した借入額以上のお金を借りて失敗する例も多くある。

〈物件種別を考える〉
マンションか戸建てか、自分たちでリノベーションをするのかリノベーション済の物件にするのかなど、1つにする必要はないが、絞り込む。

〈物件条件を整理する〉
物件種別が絞れたら、立地、広さ、築年数など細かい条件を整理する。

⑦不安の解消


資金繰りが心配、親が援助してくれる予定だが本当にサポートしてくれるのか、などをしっかり事前に確認しておく。

ここまで整理されてから、初めて物件を選定する。

⑧内覧する物件の選定


この段階では、 条件にあてはまるものを全てWEBで見たうえで、 実際に内見する物件を5~7件ほどピックアップすることを勧める。

実際、「全て見る」と100件以上になることが多いが、これだけ多くの物件を見比べることによって、わかることも多い。

まずは、自分の優先事項が整理されてくる。また、実際は微妙な物件がほとんどで、本当に良い物件が非常に少ないことにも気づく。

実際不動産仲介業者は、微妙な物件を排除して紹介してくることもあるが、買主はそんな事情を知らない。

たくさん見たからこそ、良い物件が自分で判断できるようになるのだ。

良い物件は、なくなるのも非常に早いので、この段階で⑨のローンの事前審査もする。

そして⑩内見して申し込みをする。

実際1回の内見で決められると効率よく、良い物件に出合えるコツになる。

ところが、このフローを辿って、いざ内見する物件を選定しようとしても、ある問題にぶつかる。

それが不動産業界の闇といわれる部分だ。

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