超訳YouTube~大人の教養講座~ Vol.1

ちょっと待った!家が欲しいと思ったら、物件を見に行く前に絶対にやるべきこと7選!

知っておくべき、不動産業界の闇


購入のフローを踏んだしたとしても、実際「⑧物件の選定」の段階で、買主が自分で見ることができる中古物件の情報というのは限られる。

買主は、全ての情報を見ることができない、というのが不動産業界の闇である。

というのも不動産仲介業者は、中古市場の全ての物件を「お客さんに見てもらうと困る」のが現実だからだ。


まず、不動産中古市場の流れについて説明する。

売主が物件を売りたいと思った場合、不動産仲介業者(A)に依頼し契約を結ぶ。このときに(A)はレインズに登録する義務が生じるため、物件情報をレインズに登録する。

レインズには、ほぼ全ての中古物件情報が載っているが、レインズを一般人が見ることはできない。

買主が物件を買いたい場合は、SUUMOなどのポータルサイトで探すことはできるが、レインズの情報量にはかなわない。

実際に物件を買いたい場合、買主は不動産仲介業者(B)に依頼する。

不動産仲介業者は、個人であろうが大手でもみんなレインズを使って物件を探す。

その中でどの物件を紹介するかは、不動産仲介業者(B)次第。

そして、実際に買主が購入することになった場合は、契約は売主と買主が結ぶことになる。

売主、買主双方に不動産仲介業者がいる場合を、共同仲介(片手仲介)という。

このとき仲介手数料(仮に3%)を、売主は不動産仲介業者(A)に、買主は不動産仲介業者(B)に支払う。

ここまでがオーソドックスな流れ。

重要なのはここから…。


売主と不動産仲介業者(A)が契約を結んだときに、不動産仲介業者はSUUMOなどの不動産ポータルサイトに掲載することができる。

掲載には手数料がとられるが、大手であれば掲載枠を大量に買っているため、基本的には情報を載せている。

大手ポータルサイトに不動産仲介業者(A)が物件を登録するのは、売主から預かった物件を早期に売却するためだというが、実は、もう1つ意味がある。

買主はレインズを見ることはできないが、SUUMOなどのポータルサイトを見ることはできる。

買主が自らSUUMOなどで見つけた物件に問い合わせをし、内見して契約が決まった場合、不動産仲介業者(B)を通さずに不動産仲介業者(A)と契約することになる。

となると、
不動産仲介業者(A)は売主、買主双方から仲介手数料を取ることができる。このような事例を「両手仲介」という

両手仲介契約をすると、業者の利益は倍になり、社内の評価もあがる。

不動産仲介業者(A)は得をするかもしれないが、売主買主にとって大きな不利益は生じないのでは、と思うかもしれないが、実はここが落とし穴。

買主にも不利益が出る場合がある。

買主は物件を内見したときに、気に入らなかったとしても、別の物件を不動産仲介業者(A)は提案してくることがある。

その提案してくる物件が、自分の抱えている売主の物件であることが多い。

すなわち、『買主にとってベストな物件』ではなく、『売ったときに手数料が倍になる物件』を勧めてくる可能性が高いということ

レインズには、買主の条件により近いものがあるかもしれないが、買主はその物件にたどり着くことができない。

買主は、知らないうちに、不動産仲介業者の買わせたい物件から選択することになる。

そんな事態を避けるためには、我々が賢い消費者になることが今求められている。

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