「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。幼児教室で気の合うママ友・彩香と出会いほっとする果奈。一方で夫・光弘とは、併願校について意見が衝突し…。
▶前回:「そんな理由で、小学校受験を決意…?」幼児教室のママ友が打ち明けた、複雑な事情とは
Vol.4 お受験は誰のもの?
果奈は、1人で伊勢丹婦人服売り場をうろうろしながら考えた。
夫の光弘と、翼の併願校に対しての意見が合わず口論になりかけたのだ。
― 夫婦の意見を合わせることも大切だけど、お受験は翼のためのもの。そこをちゃんと話し合わないとね。
1人で電車に乗り、元町・中華街行きの副......
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この記事へのコメント
こんな民度低い幼児教室ある???
いや逆だと思ったなぁ。何か、トゲのあるきつい性格だし、上品とは正反対な印象だったけど。