~心と身体に効く逸品~ 催淫メニューのホント!? Vol.5

ゴシサン

五指山

山羊
「ベトナムの俗語で、「スケベ」のことを「バー・ムイ・ラム」という。
三十五、という意味だ。(中略)ヤギは色事を連想させる動物となり、
その符牒の三十五が「スケベ」の代名詞となったそうだ。」
『サイゴンから来た妻と娘』(近藤紘一・文藝春秋)

やぎのもも肉の煮こごり冷菜¥980(写真の5人前は要予約¥5,000〜)。引用文の補足を。昔、後宮の多い中国の皇帝はヤギを露払いに女性の部屋を一巡。ヤギが足を止めた部屋の主がその晩皇帝を所有できたのだとか

かつて体温の高い男と付き合ったことがあるが、あれはなかなか妙なものだ。大概において女は男より冷えているから、晩秋から翌春までは湯たんぽ代わりに恋しく、夏がくれば心底やっかい。だが秋の訪れにつれ元に戻る。ま、恋の営みにおいては使い方次第だが、代謝のよさは動物として優勢の証拠だろう。

さて山羊である。紀元前7000年頃から既に家畜として飼われた山羊は、東洋医学的に言えば「身体を温める」食材だ。そんな山羊に最近はまっている『五指山』シェフ・和田真二氏のおすすめが、「やぎのもも肉の煮こごり冷菜」である。

下茹でした山羊のもも肉を、大根、ネギ、ショウガ、紹興酒、水を入れた鍋でゆっくりと弱火で3時間ほど煮る。頃合いを見て蒸籠に移し、小一時間ほど蒸して、塩こしょうのみで味付けし骨を抜いて、バットに蒸し汁と共に入れて冷やし固める。

山羊の余分な臭みはすべて大根が吸い上げ、皿にのる肉には痕跡すら残らない。ぷるぷると揺れる煮こごりはもちろんコラーゲンの塊。これらに甜麺醤、ネギとショウガのソース、唐辛子を好みでまぶして食すれば、山羊に対する色眼鏡を外さざるをえない。

和田氏の愛する海南島では、よく山羊が食べられるという。そういえばかの地の男達が恋上手かどうかは、うっかり聞き忘れてしまった。


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