この春は銘酒を片手にほろ酔い旅!日本酒好きが今もっとも注目するエリアとは…?
お米の旨味がしっかり詰まった「GENKEI」と「HENPEI」を飲み比べ!
緑川:「HENPEI」は例えるなら、パリコレモデルが颯爽とウォーキングしているような、キレがあって美しく、スッとした味わい。素直に「おいしい!」って言葉が出てくる感じがします。絶妙なバランス感があって、食中酒としていただきたいお酒かな。
「GENKEI」のほうは、「HENPEI」より八反草のポテンシャルが引き出されているというか、キレイな中に味のふくらみがあって、お酒単体で飲んでも楽しめそうな味わい。
東京でこんなお酒を飲んだことないです。デートでこんなお酒を飲ませてくれる男性がいたら、惚れちゃいそうです。
今田:お米の磨き方1つでここまで味に違いが出ることがわかり、つくり手として楽しみが広がりました。今後、いろいろと研究を重ねていき「真吟精米」の魅力を広めていけたらうれしいですね。
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今田:ところで、緑川さんは日本酒をどんなシーンで飲むの?
緑川:ほぼ毎晩、自宅で飲んでいます。家には日本酒セラーもあります。
大橋:すごい…。
緑川:日本酒ほど、一緒にいただく食事によって表情を変え、奥行きの深さを感じさせてくれるお酒はないと思っています。そもそも「日本」という国の名前が付けられたお酒って、ほかには無いですよね。みんな、もっともっと日本酒を愛するべきです!
今田:私たちつくり手も、もっともっと皆さんに愛してもらえる日本酒をつくれるよう、切磋琢磨していきますね。
緑川:はい、よろしくお願いします!今日はありがとうございました。
伝統と革新が生んだ、広島の日本酒を体験しに行こう!
3人の鼎談を通して感じたのは、広島の日本酒が「革新の酒」であるということだった。
伝統的な日本酒の手法に、革新的な技術が加わることで、これまでにない味わいを生み出していた。
「HENPEI」と「GENKEI」はその代表といえるだろう。
美しく繊細な広島の地酒を、ぜひ楽しんでみてほしい。
もちろん広島まで足を伸ばし、酒蔵を巡る旅に出るのも一興だろう。
広島だからこそ実現する大人のご褒美旅を、この春、堪能してみては?
【プロフィール】
緑川静香(みどりかわ・しずか)/唎酒師・女優
1988年6月24日 埼玉県出身。16歳でスカウトされ芸能界入りを果たす。「Yogibo」CMや、東京カレンダーオリジナルドラマ『港区おじさん』などに出演する他、バラエティ、ラジオ番組など多岐にわたって活動する。大の日本酒好きで、自身がプロデュースする日本酒のサブスクサービス『Nondemi』を展開。自宅には常時50本以上の日本酒を揃える。
Instagram:https://www.instagram.com/midorikawa_shizuka/
今田美穂(いまだ・みほ)/今田酒造本店 杜氏
会社員経験を経て、家業である酒造りの道へ進み、5代目杜氏として活躍。英国BBC放送の2020年「今年の100人の女性」に選出された、優れた感性を持つ女性杜氏。「技術は進歩していくべき」との信念のもと、日本酒全体の価値向上に向けて活動する。
大橋奈央(おおはし・なお)/株式会社サタケ 広報部
創業127年に及ぶ広島生まれの老舗精米機メーカー・サタケにて、広報部門を担当。サタケ独自の技術「真吟」精米公式サイトにてインタビュー記事の制作を手掛ける他、SNS等で日本酒にまつわる情報を発信している。
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■今田酒造本店
住所:〒739-2402 広島県東広島市安芸津町三津3734
TEL:0846-45-0003(平日 月-金 9:00-17:00)
HP:https://fukucho.jp/
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Photos/Shunsuke Okui@TC,Text/Megumi Waguri