空港は、“出発”と“帰着”の場。
いつの時代も、人の数だけ物語があふれている。
それも、日常からは切り離された“特別”な物語が。
成田空港で働くグラホ・羽根田(はねだ)美香は、知らず知らずのうちに、誰かの物語の登場人物になっていく―。
▶前回:食事会に参加しても、22時には帰る27歳の女。これまでしたことのない“あれ”とは…?
Vol.7 美香の物語 〜後編〜
3年前の後悔
“ピピピッ”
「お疲れさまでした」
早番で出勤した美香は、終業時刻ちょうどにタイムカードを切った。
午前中から昼にかけてのフライトは、すべてオンタイムで出発。遅番のカウンター責任者への引き継ぎも済んでいる。
― トラブルなく終わる日なんて、珍しいかも。そういえ......
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