2023.02.09
ワイン好きな相手をデートに誘うのにぴったりな人気店を渋谷に発見!
20種のナチュラルワインをグラスで楽しめる店や、新しきワインカクテルに出合える店も。
美味しい料理とワインをカウンターで楽しむ時間は、大人のデートにぴったりだ。
◆
※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
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1.色とりどりのナチュラルワインが大人の洒落たちょい飲みを叶える
『エンリコ』
美味しいものを少しずつ。大人のデートには、そんなわがままを叶える店も必要。
松濤には気軽に立ち寄れて、料理も本格的なワインバーがある。グラスで用意されるナチュラルワインのバリエーションは圧巻だ。
何度訪れても新しいマリアージュに出合える松濤のワインバー
グラスワインは常時20種類ほど。数の多さにまず驚くが、そのすべてがナチュラルワイン。
オーナー・加賀谷祐介さんが説明する。
「ウチが集めるのは、中でも“ファインワイン”と評される銘柄。畑の手入れと収穫、醸造を丹精込めて行う生産者のボトルです」
これまで注目されてきたイタリアやフランス以外の、例えば、ドイツやオーストリアで醸されるナチュラルワインが多いのも個性。
加賀谷さんも熱を帯びる。
「ドイツならラインヘッセンの“シュミット”が面白いです。デイリーワインの清涼感がありつつ、軽くなり過ぎないよう新技術も導入していて…」と話が止まらなくなる。
本格イタリアンをつまみ感覚で!
焼いて肉感を凝縮してから煮込む。仕上げに燻製モッツァレラのプローヴォラをトッピング。
「仔羊のポルペッテ(肉団子のトマト煮込み)」1,000円。
湯引きして皮と身の間にある旨みを引き出した「愛媛県産 真鯛のカルパッチョ」1,200円。
惚れたワインの魅力をきっちり伝えたい愛があるから、オーダー次第では未抜栓のボトルもどんどん開けてしまう。
料理は、数々の名店で腕を磨いた今野 凌さんが素材重視でワインに合う骨太イタリアンを「肴としてポーション控えめに」提供。
個性を競うラベルを眺め「何を飲もうか」そう思い悩む時間が最高に楽しい
ズラリと並んだボトルすべてが、この日グラスで飲めるナチュラルワイン。
“シュミット”に代表されるドイツ産は「伝統を守った60代以上と、新しいことに挑んで失敗した50代を見て育った若い世代が自分たちなりの醸造を追求している」とのこと。
ほかにもSDGsに配慮するオーストリア“シャーブル”や、入手困難なイタリアの“ラディコン”などがそろう。
店を構えるのは、繁華街から高級住宅街へと至る通り沿い。
月毎に替わるリースが目印だ。
「いろいろな考え方があり、栽培法も醸造法もさまざまなナチュラルワインだから、そのボトルがどんな味に仕上がっているか開けてみないと分からないことも多いんです。それは“ファインワイン”も同じ。
ウチではご希望があれば、どんなボトルでもグラス用に開けますので安心していろいろ試せるはず。それがグラスで飲むメリットだと思う」
◆
ふたりで、美味しいものを少しずつ。『エンリコ』では、その夢が叶うのだ。
■店舗概要
住所:渋谷区松濤2-14-5 ヴィラ松濤 1F
TEL:03-6804-9262
営業時間:17:00~(L.O.22:00)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター15席
2.流行の発信地でも“一歩先行く”ペアリングコースが男を上げる
『swrl.』
ひと皿ごとにグラスを替えるペアリングは今やおなじみだが、『swrl.』が提案するのはラテンアメリカの味わいと、ワインベースのカクテルのマリアージュ。
渋谷でも空前絶後な試みで、それは想像すらできない未体験のデートになる。
“ワインカクテル”と中南米料理の未知なる組み合わせを堪能
まず何より、ワインカクテルが革新的。
「鹿児島」は、ピノノワールに芋焼酎を合わせることだけで驚くが、味わいも複雑。芋の甘みとブドウの酸味が重層的に絡み合い、燻された香りが鼻に抜ける。
食べ慣れた男女にとっても未知の味だが、すべてが一体化しており、最終的にはただ美味しいと感嘆する。
「豚フィレ肉のロースト ロメスコソース」×芋焼酎+ピノノワールの「鹿児島」
芋焼酎に豚という取り合わせに、鰹節の燻製香を忍ばせており、南アフリカ産ピノノワールの芳しい樽香との調和を図っている。
ソースはパプリカにナッツを合わせ、コクをプラスしたメキシコのサルサ・ロメスコ。豚の甘みだけでなく、芋の甘みともよく合う。
◆
このカクテルを生み出したのが、日本を代表するバーテンダー・後閑信吾さん。
ワインは世界的コンテストで審査員も務める大越基裕さんが選び、すべてのカクテルには着想を得た都市名が与えられる。
「サーモンとイクラのセビーチェ」×べヘロフカ+ソーヴィニヨン ブランの「プラハ」
ベヘロフカはチェコで定番のハーブリキュール。少し甘く、香りはさわやかな特性を生かし、果実味が青くさわやかなニュージーランドのソーヴィニヨンブランと合わせた。
柑橘系の酸味がしっかり効いたセビーチェと相性抜群で、サーモンのねっとり食感とも合う。
「白子のタコス」×テキーラ+ヴァンジョーヌの「メキシコシティ」
フランス・ジュラ地方のワインは、シェリー酒に似た複雑な香味を持ち、別名ヴァンジョーヌ(=黄ワイン)ともいわれる。
強い個性に、やはりクセのある白子はベストマッチ。テキーラとタコスも盤石の組み合わせで、カクテルにもわずかにハバネロが潜む。
箸休めの“ワカモレ”が、やみつきの美味しさ!
コース冒頭に登場するのが、アボカドディップにヒヨコ豆ペーストを合わせた「ワカモレフムス」。
料理の合間に、つまみ感覚で楽しみたい。
◆
料理は、近年ワールドワイドに評価される中南米料理の進化版。
監修はNYで名を馳せたシェフの米澤文雄さんが手掛けており、世界の最先端を走る3人だから成し得た先鋭性に納得。
「ローストカリフラワー」×中国茶+マディラの「マカオ」
こちらは米澤シェフのスペシャリテ。丸ごとローストしたカリフラワーを、コリアンダーやカルダモンなど、エスニックな香辛料を効かせたソースで提供する。
プーアール茶に杏を忍ばせ、甘いマディラワインで割ったカクテルの香味が、そのスパイス感と呼応。旨みを増幅している。
「ルクマのモンブランと金木犀のアイスクリーム」×マンゴーピュレ+ゲヴュルツトラミネールの「台北」
マンゴーピュレのエキスだけを抽出、繊細な甘さのゲヴュルツトラミネールと合わせた。
ルクマはペルー特産のフルーツ。栗に似た食感を生かしてモンブランに。甘×甘の斬新なペアリングだが、不思議とマッチ。
料理とワインはすべてペアリングコース(11,000円)より。
◆
「ワインバーと、いわゆるバーの垣根を一掃したかった」と後閑さん。
時代を席巻するトレンドは、いつも渋谷から生まれると実感するのだ。
世界的に名高い3人のスペシャリストがコラボ!
渡米して一躍注目を集め、『The SG Club』『Speak Low』などの人気バーを次々と開いた後閑さんは、NY『Jean-Georges』のスーシェフだった米澤さんと旧知の仲。
『An Di』などを営む大越基裕さんとも友人で、この3人ありきでプロジェクトはスタートした。
コの字型カウンターが中心の店内はスタイリッシュ。古い建物をリノベーションした、ブルックリンのバーを思わせる。
入ってすぐには洒落た洗面スペースもあり、時代に応じた造りに。
■店舗概要
住所:渋谷区神南1-7-9
TEL:03-6427-8245
営業時間:【月~木・日】18:00~(L.O.23:00)
【金・土】18:00~(L.O.24:00)
定休日:不定休
席数:カウンター18席、テーブル36席
◆
豊富なナチュラルワインとワインベースのカクテルで、とっておきの大人デートが叶う注目店。
大切な人と、ワインの知られざる魅力を楽しんでみてはいかがだろうか。
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