「女の敵は女」
よく言われる言葉ではあるが、これは正しくもあり間違ってもいる。
女同士の友情は感情が共鳴したときに仲が深くなり、逆に感情が衝突すると亀裂が生じ、愛情が憎しみへと変化する。
この亀裂をうまく修復できなったとき、友人は敵となる。
だが、うまく修復できればふたりの仲はより深いものになる。
ここに、性格が正反対のふたり女がいる。
ひょんなことから東京のど真ん中・恵比寿で、同居を始めたことで、ふたりの運命が回りだす…。
◆これまでのあらすじ
テレビ局プロデューサー・諒子は、恋人の錠と距離を置いた途端、彼の子どもを妊娠していたことが発覚。会うことをためらいながらもそのことを伝えるため、彼の家を訪れるも……。
▶前回:「妊娠しました」彼にLINEで告げるも音沙汰なし…。堪りかねた女が自宅へ乗り込むが…
Vol.13 それぞれの旅立ち
玄関からリビングまで見渡すことができる、1LDKの錠の部屋。
ドアを開けるなり、部屋の中心に置かれたダブルベッドが真っ先に諒子の目に入った。
そこには、見知らぬ若い女と共にいる錠の姿があった。
「ご、ごめんなさい、開いていたから…!」
諒子は慌ててドアを閉める......
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この記事へのコメント
うーん、良い話風に終わらせてるけど、実際他人の子を育てるのは難しいよ。しかも諒子とマリは性格的に合わないから育児の方針とかもその都度ぶつかったりすると思う。
そう簡単にはいかないよ。