「女の敵は女」
よく言われる言葉ではあるが、これは正しくもあり間違ってもいる。
女同士の友情は感情が共鳴したときに仲が深くなり、逆に感情が衝突すると亀裂が生じ、愛情が憎しみへと変化する。
この亀裂をうまく修復できなったとき、友人は敵となる。
だが、うまく修復できればふたりの仲はより深いものになる。
ここに、性格が正反対のふたり女がいる。
ひょんなことから東京のど真ん中・恵比寿で、同居を始めたことで、ふたりの運命が回りだす…。
◆これまでのあらすじ
テレビ局勤務の諒子は、離婚したばかりの大学の同級生・マリと再会し同居中。諒子はマリの助言もあり、ダメ男である恋人・錠と距離を置く。それもあって、仕事も順調に回り始めたが…。
▶前回:浮気を繰り返す男との別れを決断した女。その矢先、追い打ちをかける悲劇が…
Vol.12 最悪の選択肢のはざまで
「妊娠7週目ですね」
有給休暇を取った午前中。
生理の遅れが気になり、婦人科へ診察に行ったところ、諒子は医師にそう告げられた。
帰りに美味しいランチでも食べて帰ろうと思っていたが、その気は全くおきない。
なかなか帰宅できない諒子は、『CAFE GITANE』で......
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この記事へのコメント
諒子は、一人で働きながら子供を育てられるほど器用ではないですよね。