一つの店で二つの形態 おトクな二毛作レストラン Vol.1

一つの店で二つの形態 おトクな二毛作レストラン

¥1,000。ランチタイムの20食限定メニュー。12時すぎには売り切れるため、早めにかけつけよう

レストラン サカキの
ポークジンジャー

もはや生姜焼きの枠を超えている驚愕の一皿が、京橋『レストラン サカキ』の“もち豚のポークジンジャー”。夜はフレンチ、昼は洋食とふたつの顔をもつこの店のランチ限定(しかも20食!)メニューだ。

皿に堂々と横たわる主役の豚肉は、群馬産もち豚。シェフの榊原大輔氏曰く「脂が甘くて旨い」ロース肉を、厚さ1センチあまり、重さにして200グラムはあろうかというボリュームで提供する。そこには『北島亭』で修業時代、師の北島素幸シェフから受け継いだ「肉は厚くないとだめ」との薫陶が今なお生きているのだ。

とはいえ、そこはごはんのおかず。白飯にあうよう試行錯誤を重ねたタレは甘さを控え、キリッとした辛口タイプ。砂糖も少しは入っているものの、すりおろした玉ねぎをたっぷりと加え、自然な甘みを演出。芳しい香りに誘われて、まずは一切れ口にすれば、タレの上品な甘さと脂の透明感ある甘みが混然一体。きめ細やかな肉質からにじみでる肉汁の柔らかな味わいと相まって、奥行きのある旨みの余韻を舌に残す。

これにスープとごはんがついて1、100円。コスパもピカイチである。

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