和食好きの彼女を誘ったら絶対喜ぶ!心地良くほろ酔える、港区らしい高級店6選

2.「八寸」の美しさと、蟹の土鍋ご飯に心奪われる@赤坂
『赤坂おぎ乃』


ダイナミックに旬を楽しめるコース料理の数々。中でも運ばれてきた瞬間に歓声が上がる「八寸」は、『赤坂おぎ乃』の看板メニューだ。

一品一品意匠を凝らした丁寧な仕上げは、ラグジュアリーと呼ぶにふさわしい。

日本料理界のサラブレッドによる美意識を堪能

オープンキッチンを見わたす白木のカウンターは、席間もゆったり。ボリューム満点のコースを肩肘張らずに楽しめる。壁には父・片岡鶴太郎さんによる絵画も


コロナ禍真っ只中のオープンだったにもかかわらず、早くも星に輝き名店の仲間入りを果たした『赤坂おぎ乃』。

店主の荻野聡士さんは『京都吉兆 嵐山本店』で8年、『銀座 小十』で7年研鑽を積んだ気鋭の料理人だ。

名だたる料亭と割烹の双方で学んだノウハウを、自身の店では独自に昇華している。

東西を代表する和食の名店譲りの技が、ひと皿の上で見事に融合

玉ねぎと甘酢仕立てにしたサンマ、松茸と菊花のお浸しなど、五味五色を基本に置いて構成する。すべてコース(33,000円)より


選び抜かれた素材を駆使した10品ほどのコースの中で、とりわけ圧巻なのが「八寸」。

最近では前菜的に出す店が多い中、荻野さんは従来の茶懐石のスタイルを踏襲し、コースのハイライトとして後半に提供している。

「歳時記を意識して料理を構成している」そうで、その言葉どおり、目の前に運ばれてきた皿はまさに錦秋の風景。

立体感のある盛りつけは“吉兆”仕込みで、一幅の絵を見るような豪華さには思わず、息を呑むほどだ。

日本料理の美しさを体現する「八寸」に込められたこだわり


全国から厳選された海や山の旬味

茶懐石がルーツゆえ、海と山の幸で構成することがセオリー。からすみをのせたアオリイカやサンマに、松茸やきぬかつぎを合わせる。

著名作家による一点もので統一した食器

瀬戸の山口真人さん、信楽の澤 克典さん、丹波篠山の清水万佐年さんなど、個性あふれる陶芸家の器が、料理をより引き立てている。

実直さと華やかさを両立した盛りつけのセンス

和えものや揚げものなど確かな仕事が伝わる実直な料理が散りばめられ、紅葉やイチョウなどつまもののあしらいで彩りを添えている。

「八寸」では全体のバランスを考慮しつつ、竹細工のちりとりを用いたりと、器使いやつまもので秋の景色を真塗りのお盆に描いていく荻野さん


特筆すべきは見た目だけではない。

すべての料理を作り置きせず、牛肉の焼きしゃぶなど温かい料理は提供する直前に調理。できたてをすぐに提供する姿勢は、“小十”の倣いを感じさせる。

四季の美しさを巧みに盛り込んだご馳走が、食べ慣れた男女の心をつかんで離さない。

〆は香箱ガニの炊き込みご飯!


コースのクライマックスを飾る「食事」では、思わず歓声を上げてしまう土鍋のプレゼンテーションが。

これから旬を迎える香箱ガニの炊き込みご飯で、身と一緒に内子と外子も炊き込んでいる。

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