プロ夫婦~作られた輝き~ Vol.12

仲良し夫婦だって、他人に言えない秘密を抱えている「プロ夫婦~作られた輝き~」総集編

誰もが憧れる「理想の夫婦」など、本当に存在するのだろうか。

雑誌から抜け出したかのような、美男美女。

豪邸に住み、家事や子育てはプロであるハウスキーパーに任せ、夫婦だけのプライベートタイムを満喫する。

そんな理想の夫婦のカタチを追求し、実現させているふたりがいる。

世間は、華やかな暮らしを送るふたりを「プロ夫婦」と形容し、羨望のまなざしを送っている。

法律上の契約を不要と語り、「事実婚」というスタイルをとる、ふたりの行く末とは?

「プロ夫婦~作られた輝き~」一挙に全話おさらい!

第1話:1度結婚に失敗した女が次に選んだのは、収入も年齢も下の男。彼とだったら、理想の家庭が…

出会いは3年前。バツイチのシングルマザーでありながらも、自身の数倍の年収を稼ぎ、奔放に生きている彼女に、慎一はすぐ心を奪われた。

その頃から今に至るまで、気持ちは変わらないばかりか、想いは増すばかりだ。慎一は、その想いを行動に移すように、自分のカメラを構え何気ない美加の表情を切り取った。

「もう…」

写真を生業とする夫の日常行為に、美加はやれやれといった表情だ。ラブラブな夫婦、そのもののふたり。誰が見ても、疑う余地は、一切ない。

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第2話:「奥様には内緒で…」28歳ハウスキーパーの誘い。妻の留守中に、夫がとった行動とは

企業経営者として何人もの人材を見てきた美加。その眼力の通り、里実は我が家に入るなり、時間内ですべての家事を完璧にこなし、即戦力として能力を発揮する。

コミュニケーションに難ありと思いきや、アニメに造詣が深い彼女に、小学低学年の娘・華もすぐになついた。

慎一とも次第に打ち解け、日常会話ができる関係になっていた。

プロのハウスキーパーとして、欠かせない空気のような存在の彼女。だが最近、彼女の態度が明らかに変化しているのを、慎一は感じている。

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第3話:一緒のベッドに寝るのは2年ぶり。期待する夫に妻がとった驚きの行動とは

6月の大安の日曜日。

ラグジュアリーホテルのワンフロアを貸し切り、お色直しは3回。親戚や友人知人はもちろん、新郎新婦互いのビジネス関係者まで招待した結婚パーティーが開かれた。

美加の隣に座る娘の華もとても嬉しそうで、自分の母親の幸せを心から祝福しているようだ。愛する人の嬉しそうな姿に、慎一も満足げな表情を浮かべている。

だが…。彼女がお色直しで華と共に席を立っている際に、ある出席者の何気ない会話が慎一の耳に入ってきた。

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第4話:「我慢できなくなっちゃった」甘い囁きとともに抱きついてきた女。困惑した既婚男は…

休日の午前中。初夏の木漏れ日が降り注ぐリビングで、慎一はソファに体をうずめながら、今日の予定をぼんやり考えていた。

美加は雑誌の撮影に出掛けており、家には慎一と小学2年生の娘・華のふたりだけ。華は美加の連れ子だが、3年間を共に過ごしたことで、本当の親子のような関係になっていた。

「天気もいいし、代々木公園にでも行かないか」

『テコナベーグルワークス』のベーグルをランチに、ピクニック気分で娘とデートもいいかもしれないと慎一は考えた。

すると、華から返ってきたのは衝撃的な言葉だった。

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第5話:「妊娠したの…」妻から告げられたおめでたい知らせ。夫がソレを喜べない理由

彼女の顔を見ると、疲れているように見えた。そういえば、最近毎日帰りは21時過ぎ。多忙すぎるのではないかと、慎一は心配する。

「元気ないよ。景気づけにワインでも飲む?」
「いい…すぐお風呂入って寝るね」

結婚式以来、デートタイムも取れないほど、彼女は忙しい。帰宅後は、すぐ眠りについている。

慎一は「新しいハウスキーパーを探さねばならない」という面倒事を増やしてしまったことを後悔した。

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第6話:「お腹の子の父親はあなたじゃない」最愛の妻の告白に絶句する夫。悲しみのあまり夫は…

家族で訪れていた、逗子のリゾートホテル。慎一は、美加からの突然の告白に呆然としていた。

「赤ちゃん…?」
「そう。いま3ヶ月」

愛する妻の妊娠。普通の夫婦なら、手放しで喜ぶものだ。だが、慎一にはそれができなかった。彼女とは2年以上身体を重ね合わせていない。つまり…。

「相手は、誰?」

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第7話:「浮気相手との子を一緒に育てて」狂気を帯びた妻からの提案に、夫が出した答えとは

「浮気相手との間に出来た子どもを一緒に育ててほしい」

この想いが身勝手なお願いであることは、美加自身もわかっている。だが、慎一なら最後には理解してくれるだろうと信じていた。

人の一歩先を行く特別な存在になりたい…、この慎一の強い欲望を、美加はいつも隣で受け止めていた。だからこそ、この特別な状況も受け入れてくれるのではないか、と美加は考えていた。

だって慎一は、“ネオ・シナジー婚”という新しい夫婦の価値観を提唱するくらいなのだから――。

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第8話:「妻のことを嫌いになりたい…」ホテルでの食事中、夫が密かに考えていたこととは

― このまま彼女を嫌いになってしまいたい。…だが、それがどうしてもできない。

慎一の脳内は、未だそんな葛藤の最中だ。美加の考えは理解できないし、他の男と関係を持ったことも許せない。たが、それでも、目の前にいる妻を失いたくない。

― 執着?それとも彼女の夫というポジションを失いたくないだけ?どんなことをされても美加を愛している自分に酔っているのか?

考えれば考えるほど、慎一は自分がわからなくなってきていた。

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第9話:仲良し夫婦を装っているが、裏はドロドロ。「おままごとみたいな家族」を続ける30歳男の本音

「慎ちゃん、あのとき逗子で失踪したでしょ。これ以上刺激したらパニックになると思って、話すタイミングを探していたの」

慎一は、妙に納得してしまう。なぜなら、今まさに慎一はパニック状態になっているからだ。

「…か、彼とは、ずっと会っていたの?」
「たまにね。どうしても、離れられなくて…。これは理屈じゃ説明できない感情なの。彼じゃなきゃ私は…」
「わかったよ!」

その先を聞きたくない慎一は、遮って答えた。強めの口調だったが怒っているわけではない。なぜなら…。

第9話の続きはこちら

第10話:高級マンションの最上階が汚部屋だった…。家政婦が見てしまった、美人妻の裏の顔

慎一は、代々木上原にある自宅への帰り道、代々木公園を散歩しながらぼんやりと考えていた。

― いつ、この気持ちを打ち明けようか。

美加には、慎一の離婚の意志をまだ話していない。

「あ、慎ちゃん…」

どこかから、自分の名前を呼ぶ女の声がした。

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第11話:「私たち離婚します」生配信での発表に視聴者から夫への非難が集中。その理由とは

「まあ、事故ならしかたないよ。私はかまわないけど、華のケアをしないと」

しかし、ここで華への信頼感を回復したとしても、今後離れてしまう身であるということを慎一は思い出した。

― 結局は、他人になるんだよな…

「…」

究極の案が浮かぶ。華は嫌な気分になるだろうが仕方ない。愛する妻と娘を守りながらも、ふたりから離れるための提案。それは――

第11話の続きはこちら

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