「この子のためなら、何だってしてみせる…」
公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。
そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。
──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。
これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。
◆これまでのあらすじ
娘の華(2)の幼稚園受験のため、お受験塾「ほうが会」に入会した葉月。夫の大樹と受験方針を巡ってギクシャクしていた中、ほうが会の宝川先生から電話が…。
▶前回:気まずい関係のママ友から「話がある」と呼び出され…。明かされた衝撃の“ご報告”とは
Vol.10 本番の面接
「もしもし…」
緊張で、うまく声が出なかった。小さく咳払いをして、もう一度スマホに口を近づける。
「もしもし、篠原です。宝川先生、どうなさいましたか?」
何か深刻な事態でも起きたのではないか。そう身構えていたけれど、予想に反して電話越しの宝川先生の声は明るかった。
......
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この記事へのコメント
8時過ぎに電話をかけてきた宝川先生から告げられた驚愕の内容とは
↓
お父様スリッパ忘れてましたよ〜。
笑いました。
ふりかけご飯は…きっと正解とは程遠い答えかもしれないけれど何か合格するような気がする!
今は無添加のふりかけとか結構出てるけど、イメージ的に添加物が多いと有るから、日頃からふりかけを食べさせなければ良かったのにねぇ。