なんだか最近、鮨デートがマンネリ気味…。
鮨店に行き尽くした東京の大人は、そんなネタ切れ感に頭を悩ませているのでは?
ならば、本日ご紹介する一軒がいい。江戸前鮨とタイ料理の融合という未知なる創作鮨で、舌の肥えた鮨ツウを喜ばせている。
デートを確実に盛り上げてくれる、その“仕掛け”の数々とは…?
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
全てのネタにタイテイストの仕掛けあり!ワクワク感がたまらない
江戸前鮨とタイ料理が合うなんて、いったい誰が思うだろうか。洋風な創作鮨はこれまでにもあったが、タイとの融合は想像がつかない。
そんな未知の領域に踏み込んだのが、江戸前の鮨職人として人気を集める、『変タイ鮨 すがひさ』の店主・菅 正博さんだ。
実はタイ料理の経験があり、それを知った常連さんの「タイ鮨コースを作ってほしい」という無茶ぶりから始まったのだとか。
― 〆鯖のปอเปี๊ยะสด(生春巻き)―
煮きりを塗った〆鯖の握りをライスペーパーで巻けば、意外にも相性抜群!
「米と魚、ようは鮨ですよね」と菅さんは笑う。
― ต้มยำกุ้ง(トムヤムクン)車エビ ―
見た目は普通だが、中にトムヤムペーストを忍ばせて。
口に入れた途端“タイ”が炸裂する。
― แกงเขียวหวาน(グリーンカレー)の茶碗蒸し ―
茶碗蒸しは定番だが、その時によって内容が変わる。
暑い時期は、冷製のグリーンカレー風味で登場。
― シャリแกงเผ็ด(レッドカレー)―
シャリカレーは、シャリに寄せてスパイスを調整。
― ผักชี(パクチー)稲荷 ―
シャリにナッツやハーブを混ぜた稲荷寿司がスペシャリテ。
― ความลับ(秘密) ―
現在は江戸前鮨と変タイ鮨の二毛作で、月に1度の週末だけ"変タイ鮨”として営業する。
菅さんは、何事も突き詰めないと気が済まない職人気質。続けるうちに「とことんやってやろう」という闘志が芽生えたとか。
車エビにトムヤムペーストを忍ばせたり、タイ風うにを作り上げたり、「こんなの初めて!」を連発させる鮨のコースは鮨好きの間で話題に。
まだ手付かずの鮨のネクストステージ、ふたりで共有すればまた心に残る夜になる。
おつまみ盛り合わせも全部タイ風!
コースは前菜盛りからスタート。
カピを加えたボタンエビの塩辛、梅肉のジュレがけハモはホーリーバジルの酢〆のせ、マンゴーとネギトロのトロタクなど、タイと鮨が絶妙に交差する。
ウニに擬態したこちらは、思わず2度見するほどリアル。正体は店に来てからのお楽しみ。
タイテイストな箱も完全オリジナル。
飲み物はガラリと北米で!テキーラが意外に合う事実
“変タイ鮨”のときは、ドリンクの内容も鮨に合わせて個性的になる。
クラフトテキーラ、メスカル、ナチュラルワインなどがそろう。
青年海外協力隊の経験やタイ料理店で働くなど、鮨職人としては異色の経歴を持つ店主の菅 正博さん。
江戸前にこだわる鮨店で腕を磨いた。
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予測不能な仕掛けによって、デートのマンネリを解消してくれる『変タイ鮨 すがひさ』。
鮨デートの“ネタ”が切れ気味の東京の大人に、ぜひ足を運んでいただきたい!
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