2022.07.17
人生、こんなハズじゃなかった。~ハイスペの憂鬱~ Vol.1年収8桁は当たり前。
予約のとれないレストランに頻繁に通って、
画面の向こう側の人たちとコネクションがあって、
美男美女で賢くて…。
「あの人みたいになりたい」と、みんなから羨ましがられるハイスぺたち──。
けれど…
そんな人間も、実は人知れず意外な闇を抱えていること。
あなたは、ご存じですか?
ケース1:美人すぎる女社長
「美しすぎる女社長として注目を浴びてらっしゃいますが、苦労されたことなどありましたか?」
妙にパーソナルスペースの近いインタビュアーに対し、私は淡々といつもの定型文を口にする。
「そうですね、起業当初は何もわからず…」
“美人すぎる、女社長”。
いつしかそんな紋切り型のフレーズとともに、私は、キラキラした人間というレッテルを貼られるようになっていった。
数日後にはまた、IT業界の成功者お決まりのポーズ“ろくろを回すようなしぐさ”をして着飾った私が、SNSで拡散されるのだろう。
最初は、自分が成功した人間だと世間から認知されたことが嬉しくて嬉しくてたまらなかったけれど…。
誰かが勝手に作り上げた私の偶像が独り歩きしはじめ、徐々に私はそのギャップに苦しむようになった。
「ご自分のやりたい仕事を実現されていて…、本当に素敵ですね…!」
キラキラと目を輝かせたインタビュアーが、高尚な人を見るかのような眼差しでこちらを見つめる。
私はその視線に、息が苦しくなる。
あの金曜のやたらつまらない年収8桁女連載と被る〜。せめて、あちらの連載が終了したタイミングの方が良かったんじゃ?? でもまぁ、こちらの連載の方が面白くなりそうかな、期待てます。
この記事へのコメント