【教育・お受験】国立小のメリット・デメリットがわかる、ある家族のストーリー


地方移住先で、子どもの“学力格差”に愕然。急遽、国立小受験を検討した結果…


今回取材したのは、以前は東京の都心に住んでいたが、夫の転勤によって長崎県へと移住した村田千佳さん(仮名、37歳)ファミリー。

「夫婦ともに受験を経て大学を卒業しているので、娘にも中学受験をさせて、それなりの進路をと考えていました」(村田さん)

夫から転勤話をされた当時、村田さんの娘は1歳になろうとしており、この先どんな教育を子どもに与えたらいいのかと思い悩み始める時期でもあった。

そして村田さん家族が引っ越した先はというと、昔ながらの平屋住宅が散見する、のどかな場所だった。

主要となる駅前はまだしも、少し離れると人影はまばらとなり、鉄筋コンクリートの建造物は見当たらない。

こうしたギャップに、衝撃を受けたのではないだろうか。

「夫とは職場結婚だったので、転勤という可能性があることは覚悟していました。なので転勤については、そこまで抵抗はなかったですね。

転居した先でも転勤族が多く住む地域を選びましたし、車での移動が基本ですので、東京よりラクだと感じました。物価も安く、生活水準としては上がった気がします」(同)

ただ、すべてが順調だったわけではない。

移住後の様子をひと通り聞いた後、子どもの教育環境はどうかと尋ねると、言葉に詰まる彼女がいた。

いったい何があったのだろうか。

「地元の子どもを持つ親御さんと仲良くなるにつれ、だんだんと義務教育に対する考え方がわかってくるんです。

それは、とにかく子どもが学校にさえ通ってくれれば、学校なんてどこでもいい。あれこれ選ぶのではなく、公立の学校に行かせるのが当たり前といった感じなんですね。

そのときは『まあ、それが地方の子育ての一般的な考え方なんだろうな』と思っていました」(同)

しかし、どうにか生活も落ち着いてきた頃のこと。

彼女はさらに“ある事実”を知って、愕然としたそうだ。

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