「食べるのが勿体ないほど美しい!」芸術品のように緻密で美味な逸品11選

3.器を生かした“間”の使い方で、希少な赤身肉の存在感が際立つ
『レストラン ローブ』


器自体が本物の芸術作品だ。『レストラン ローブ』の今橋英明シェフは、陶芸家・柳井友一さんの『侵食していく器』に感銘を受け、そこから料理を考案。

左上が欠け、窯の熱を感じさせる皿に合わせたのは、炭と朴葉が香る土佐あかうし。

「お皿と料理の“間”を大事に、欠けた部分の儚さを尊重しつつ食材を置きました」。

希少な和牛に添えたのは、3種に調理したプチベール。不完全な美学のようで、口に入れれば完璧な調和を果たす。コース(14,300円)より。

シェフとパティシエの創造性が重なり合う、東麻布の隠れ家


“ローブ”とは始まりや夜明けを意味する仏語。

劇場型の店内では、生産者の思いを込めた今橋シェフの料理から、妻の平瀬祥子さんによるデセールへとつながり、新たな物語を生み出す。

大地の茶色と深海の濃紺、それを調和させる白を基調とした内装も洒脱だ。

#コチラも映える


スペインの器で供されるアミューズは、タコのトマト煮込みをのせたクレープ、ほうれん草のフィナンシェなど。


15種の野菜が入った「鎌倉野菜のサラダ仕立て」。

鰯の魚醤や干し甘エビのコンディメントで旨み十分。


パティシエによる「いちごのデザート」。

ヨーグルトとディルのクリームが詰まったいちごやショートケーキ、ソルベが華やかに並ぶ。


シェフが調理する姿を、ライブ感たっぷりに楽しめる。

#食のアーティストはこの人


2006年に渡仏し、ニースなどで修業。帰国後は料理と並行して農業にも従事、主に鎌倉野菜に対する知識を深めた。

『レストラン アイ』のシェフを経て、2016年に『レストラン ローブ』をオープン。盛りつけでは食べやすさも重視する。

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