取材を口実に転職ノウハウを学び、自らも年収1,000万円超えの転職を夢見るオツミン(東カレWEB編集部員)。
転職経験者への取材はまだまだ続いていた。
今回は、新卒入社した日系企業から一念発起して外資系企業への転職を果たした男性。
その後、業界の異なる2つの外資系企業を経て、現在勤務する日系企業へ。
転職のたびに年収はアップし続け、現在の年収は1,300万円だという。
そんな彼が、外資系転職を成功に導くための”秘訣”を語ってくれた―。
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異業種からAmazonに転職した20代女性が、年収1,000万越えを叶えた理由
オツミン
東カレ WEB編集部員 迷える転職子羊
▽INDEX
1. “ある不安”がきっかけで外資系企業へ転職を決意
2. 異業界転職でも年収アップするために必要なもの
3. 外資系企業の面接で志望動機よりも重視されるのは?
“ある不安”がきっかけで外資系企業へ転職を決意
「年収1,000万円、年収1,000万円…」
オツミンは小さく口ずさみながら待ち合わせ場所へ向かっていた。
今日はどんな話が聞けるのだろうかと、はやる気持ちを抑えられず、つい駆け足になる。
「ひゃっ」
不意に右足が動かなくなり、何が起こったのかわからぬまま視界はぐるりと回る。
素っ頓狂な声を上げながら、白昼堂々、オツミンは転んでいた。
咄嗟に受け身は取れたものの、振り返ると足元には段差が…。
「大丈夫ですか?」
オツミンに手を差し伸べてくれた紳士的な男性こそが、今日お話を伺うことになっている、磯山慎二(仮名)さんだ。
赤面している暇などない。一通り挨拶を交わすと、オツミンたちは近くの喫茶店で腰を下ろした。
差し出された名刺には、誰もが知っている総合ECモールを運営する日系の大手企業名がある。その現職に至るまでに、彼にはなんと4回もの転職歴があるという。
◆
乙見:本日はよろしくお願いいたします!まず、磯山さんのこれまでのご経歴からお聞きしてもいいですか?
磯山:ええ。私が新卒で入社したのはインターネット広告を扱う日系企業でした。そこに5年勤めて、そして辞めました。
乙見:何か問題でもあったんですか?
磯山:入社した会社に問題があったというより、これからの自分のキャリアに不安を感じるようになったんです。
乙見:ど、どんな不安なんでしょうか…?
磯山:日本のマーケットの将来性に疑問を抱くようになり、自分がこれから先、日系企業でしか働けないことに対する長期的なリスクを感じたんです。それで、もっと自分の幅を広げるためにアメリカへの語学留学を選びました。
現地ではビジネススクールでMBAも取得しました。
乙見:MBA…!すごいですね。かなり勉強されたのではないでしょうか。
磯山:とにかく、その3年間は必死でしたね。そして帰国して最初の転職先として選んだのは外資系の消費財メーカーでした。
そこに約3年ほど勤務して、次に転職したのが外資系の電気機器メーカーです。
乙見:転職先はいずれも他業界だったわけですか?
磯山:そうなんです。そして、その次の転職先は外資系の医療機器メーカーです。
乙見:そこもまた他業界…。さらに現在のお勤め先である日系の企業も他業界ときている。
随分と転々とされているという印象がありますが、年収的にはどう推移していくんですか?
磯山:新卒で入社した日系企業の年収が、退職時に500万円だったかな。
そこから約3年の留学期間を経て、最初の転職先となった消費財メーカーの年収は750万円でした。
次の電気機器メーカーが850万円。その次の医療機器メーカーが1,100万円。
そして現在が1,300万円程度です。
乙見:着実に年収アップされているんですね!
これはやはり、留学で培った英語力とMBAを取得されたおかげですか?
磯山:英語力は活かされていますが、MBAの方はどうでしょう。最初の転職でこそ評価されたかもしれませんが、その後になっては役に立っているとは言えないですね。
乙見:なるほど。では、業界を次々と渡り歩いても年収アップを達成する秘訣はあるんですか?
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