不動産選びの答えあわせ Vol.7

恵比寿200平米超の豪邸を訪問したら素敵すぎた。リノベーションでホテルのような内装に!

恵比寿駅から広尾方面に向かったところにあるヴィンテージマンション。

エレベーターを降りた先にある扉を開くと…。

そこには海外のラグジュアリーホテル?と思うような世界が広がっていた。

今回は、200平米超えのマンションを“スケルトンリノベーション”したご夫妻を訪ねた。

新築物件ではなく、中古マンションを購入してリノベーションするに至った経緯や、実際に住んでみてわかったリノベーションのメリット・デメリットまで詳しくお話を聞いてみた。

▶前回:六本木タワマン暮らしの港区男子が「家は、絶対賃貸派」というワケ


〈DATA〉

名前:桑野克己さん(実業家)・真理さん夫妻
家族:夫妻+子ども2人(小2と中2)
住宅:恵比寿にある202平米の分譲マンション
(築40年のマンションを2019年に購入し、スケルトンリノベーション)
別荘:富津と山中湖にそれぞれ。長崎にホテルも所有

家に対するこだわりとは?


部屋に入って、まず驚かされるのは、その広さだ。

恵比寿駅から徒歩圏内で、202平米。

ピンとこない方はぜひ、手元のスマホで「200平米 都内 マンション」とでも入れて検索してみてほしい。わずか数件しか表示されないはずだ。

もともと希少価値が高い200平米超のマンション。

しかも、人気が高い恵比寿エリアで物件を見つけることは至難の業だが、桑野さんはどのようにして現在の住まいを手に入れたのだろうか。

「ここに引っ越す前は、港区の高輪に住んでいました。資産価値は高いエリアなのですが、住むには少し不便だったんですよね。

以前、恵比寿に住んでいたこともあり、美味しいレストランがたくさんあり、買い物にも便利なところが好きで…。恵比寿への引っ越しを検討するようになりました。

恵比寿南の、2億くらいの物件を見に行ったこともあるのですが、ピンとこなくて。そうこうするうちに、たまたま手にしたチラシで、この部屋が売られていることを知りました。

築年数は古いですが、200平米超の広さがあるのに価格が1億ちょっとと手ごろだったので、その日のうちに物件を見学し、すぐさま手付を打ちました」(克己さん)

「私はとくに恵比寿にこだわっていたわけではないのですが、このマンションは、当時長男が通っていた小学校に近かったこと。そして、マンションのすぐ目の前にバス停があり、利便性が高かったため反対しませんでした。

古いマンションでしたが、リノベーションするということで、すべて自分たちで決められるのがいいと思ったんです」(真理さん)

そうして、まさに「あっという間」に手に入れたマンションを、約8,000万円かけてスケルトンリノベーションする。

『SUPPOSE DESIGN OFFICE』のCEOである谷尻誠氏に依頼し、設計に8ヶ月、施工に5ヶ月かけ、この邸宅が完成したのだ。

「谷尻さんには、所有している長崎県五島市にあるホテルの内装をお願いしたことがあります。

彼の作る世界観がとても気に入っているので、ぜひ自宅もお願いしたいと思いました。

おかげで、思った以上にすばらしい家が完成しました」(克己さん)

ちなみに、桑野さんは、基本的に住むための家は、購入する派だ。とはいっても、永住するのではなく、住み替え前提で購入するという。

「ある程度は『投資』を兼ねていますね。

例えば、前に住んでいた高輪の100平米程度のマンションは、購入時の価格から40%程度高値で売れました。

この恵比寿の家も長く住む気持ちはなく、ある程度のところで売りに出す予定です。とりあえずまだ住んで2年なので、5年くらいを目処に売却してもいいかなと思っています。

賃貸では、部屋の中に手を入れることができないのが難点です。与えられた間取りと与えられた設備で暮らす必要があります。

中古を購入してリノベーションを行えば、自分たちが好きな空間が手に入るだけでなく、部屋の価値を高めて売却することができるのが魅力です。

購入する際、僕がまず考えるのは『損をしないかどうか』なんですよ。

中古マンションなので、一生住むのは無理じゃないですか。

でも、すべてを『投資』と考えてしまうと、リノベーションしてお金をかけるのは無駄では?という思いも出てきてしまう。

なので、『損をしなければいい』くらいの気持ちを持って、部屋を探している、というのが正直なところかもしれません」(克己さん)

家を「投資」としての側面と「住まい」としての機能を考えると、中古を安く購入し、リノベーションして住み、売却というパターンは理想的なのだろう。

次ページでは、谷尻誠氏のデザインでリノベーションしたお部屋を見てみよう。

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