予約がとれなくなる店2013 Vol.8

驚きというスパイスが隠された創造性に満ちたフレンチ

【推薦者】小寺慶子/ライター

ディナーは6種の食材から好きなものを選べるのですが、つい“肉しばり”になりがち。
和牛のタルタルは本当に美味!

鹿のロースト。低温でじっくりと火入れをすることで肉の旨みを凝縮。かぼちゃのピュレの色合いも美しい

新天地でさらに開花する創造性に満ちたフレンチ

“口福”のミステリーツアーへご案内!

レストランに求めるものは人それぞれだが、当然ながら美味しさと楽しさは不可欠だろう。店の持つ雰囲気か、もしくは予想外のプレゼンテーションか、“楽しい”と感じるポイントも人によって異なるが、昨年11月に名古屋から麻布十番に移転オープンした『レストラン フランセ グリグリ』は、よそとはひと味違う方法でゲストを楽しませてくれる。

ローヌやバスクの三ツ星レストランで修業を積んだオーナーシェフの伊藤憲さんがコンセプトに掲げるのは“地に足のついたサプライズ感”。ディナーのメニューには6種の食材名が並び、ゲストはそのなかから好みの食材を選ぶ。メインはジビエでといったオーダーは可能だが、調理法はシェフにおまかせ。

皿が運ばれてくるまで、どんな料理が出てくるかはわからない。黒毛和牛といえば低温で火入れしたヒレ肉を角切りにし、燻製した牛骨にのせて供したり、フォアグラといえば牡蠣に合わせて調理するなど、どの料理にも驚きというスパイスが隠されている。

有塩バターのなかで火入れし、セップ茸の粉をまぶした平目。ディナーは¥10,500のコース料理のみ

.シェフの伊藤憲さん

【予約がとれなくなる店2013】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo