現代の“教育・お受験”リアルドキュメント Vol.7

東大卒の親が赤裸々に語る、我が子の中学受験対策と塾選びの持論

東京都文京区にある、本郷キャンパスのイチョウ並木。その先に悠然と構える安田講堂。

東京大学、いわずと知れた国内における最高位の大学である。

企業に就職後、30歳時点で生じる年収格差は、一般の大学を卒業した社員と比べて300万円以上。生涯賃金でいうと1.8億円近くの差があるとも言われている。

できることなら我が子を東大に行かせたい、そう心のどこかで望む親は多いだろう。

安くはない金額を進学塾に費やし、東大を視野に入れた進学校を中学受験させる親も少なくはない。東大生のうち、中学受験経験者は6割以上という調査結果もあるようだ。

では東大を卒業し、やがて親となった人は、我が子にどんな進路を望むのだろうか。

前回の記事はこちらから
【インターのココが凄い!】語学力だけじゃない〇〇力が抜群に伸びる教育法とは


▽INDEX
1. 娘の受験対策のために、始めたことは?

2. 「中学受験のための塾は、どこでもいい」その理由とは

3. 落ちこぼれギリギリでも、東大に行ける人と行けない人の違い

4. 東大卒の親が、我が子に実践する教育論


今回は「東大を卒業した親が、我が子に実践する教育」をテーマに、ある夫婦を取材した。東京都在住の玲子さん(40歳、仮名)と、その夫である清隆さん(42歳、仮名)夫婦だ。

清隆さんは大手マーケティング会社に勤務し、年収は2,000万円を超える。その小学生時代はというと、地域の公立小学校に通い、学校の成績はオール5だったという。

「秘訣なんてものはなく、幼少期にはスイミングスクールとピアノ、そろばんを習う程度です。小学生になってからは日能研に通い、塾友ができて嬉しかったことを覚えています。

宿題を一緒にやったり、模試の帰りにマックに寄ったり、親からゲーム時間の許しをもらう方法を話したりしていました。

塾での授業は楽しく、雑学的なことを話してくれる先生がいて、授業よりそちらの方が楽しみでしたね」(清隆さん)

なんだか塾通いする子どもたちの、無邪気な光景が目に浮かんでくる。清隆さんはその後、男子御三家の1つである開成中学・高校を経て、東京大学の文科Ⅱ類にストレートで合格している。

関西方面出身の玲子さん自身も、中高一貫の名門女子校を卒業しているそうだ。


娘の受験対策のために、始めたことは?


そして現在、玲子さん・清隆さん夫婦の間には小学3年生の娘がおり、中学受験対策のための進学塾に通わせているという。

両親ともに中学受験を経験し、夫は御三家から東大卒とくれば、さぞかし我が子の受験対策もこだわっているのだろう。そう聞くと、玲子さんは苦笑した。

「半年ほど前から娘を進学塾に通わせていますが、決めるまでには非常に悩みましたよ。

いろいろと調べたうえで、私なりには難関中学に対応しているSAPIX推しだったんですが、夫は首を縦に振らない。むしろ夫は、塾なんてどこでもいいと言うんです」(玲子さん)

一体、どういうことだろうか。

筆者は夫である清隆さんに、その理由を聞かずにはいられなかった。


この記事へのコメント

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No Name
毎回読みごたえあり!前回のインターの話も面白かった
2022/02/04 06:0410
No Name
そうは言ってもこの方とは、地頭の良さが全然違うからなあ、、、
我が子の塾選びは悩んでしまう😭
2022/02/04 05:499返信1件
No Name
オール5からの開成かぁ。ドリームコースですね😏
2022/02/04 07:548
もっと見る ( 22 件 )

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