2022.01.28
現代の“教育・お受験”リアルドキュメント Vol.6Can you entrust your child's future to Japanese ‟ Ojuken ” ?
なんて、英語で始めてみたのにはワケがある。
今回は日本の「インターナショナルスクール」を取り上げるからだ。
文科省からは「法令上特段の規定もなく、一般的には主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設」として捉えられている、通称・インター。
海外赴任者の児童が多くを占め、多国籍な空間だが、もちろん日本人も通える学校。
その実態を、探っていこう。
前回の記事はこちらから
地方に移住したエリート家族の苦難。国立から公立小に転校した長男が漏らした本音とは
▽INDEX
1. 都内の名門インターナショナルスクールは…
2. 「間違ったスペルも直さない」それって本当に学校?
3. 日本教育では考えられない、インター卒業後に開ける「世界への扉」
4. 有象無象にあるスクールの中から、優れたインターを見出す方法
著名人が通っていた、あるいはその子どもが通っているということで脚光を浴びることが多い、インターナショナルスクール。
しかし、その実態がどのようなところなのかを知る人は少ないだろう。
実はインターナショナルスクールは、義務教育学校(一条校)として認められる学校が数校だけあるのを、ご存じだろうか。
しかしそれ以外を除き、そろばん教室と同等の「各種学校」あるいは「無認可」という扱いで、文科省は国内にあるインターの総数すら把握しきれていないのだ。
都内の名門インターナショナルスクールは…
都内の名門どころとしては、東京都調布市にある「アメリカンスクール・イン・ジャパン」、東京都世田谷区にある「セント・メリーズ・インターナショナルスクール」や「清泉インターナショナルスクール」。
東京都渋谷区にある「聖心インターナショナルスクール」、東京都港区にある「西町インターナショナルスクール」などがある。
今回取材をした、外資系製薬会社の研究者・渥美信之さん(50歳、仮名)も、3人の子どもを上記のインターに通わせた経験を持つ。
現在、長男はアメリカのハーバード大学大学院で学び、次男はノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊博士が博士号を取得したロチェスター大学の3年生で、やはり大学院への進学を目指す。
末の長女はまだインターの高等部に在学中だが、すでに兄弟よりもハイレベルな欧米の大学が有望視されているという。
長男、次男ともに華々しいキャリアで、長女もまた世界へ羽ばたこうとする目前だが「今思えば、すべてはインターのおかげだ」と渥美さんは振り返る。
「そもそも最初に長男をインターに入れたのは、半分は偶然でした。アメリカへの海外勤務を経て帰国した際に、長男が4歳になっていて。
一度は“お受験”のために塾に通わせたものの、本人はあまり乗り気ではなく…。学校をどうしようかと考えていたときに、たまたま近所にインターがあったんです。
あとの半分は、私が日本の受験システムに違和感があったからです。
私自身“お受験”の走りの時代に生まれ、お受験を通してキャリアを築いてきましたが、それが世界ではまったく通用しないことを知って。それを我が子にも押し付けていいのか、という疑問がありました」(渥美さん)
結果、長男の入学を通してインターの教育レベルの高さを知り、次男・長女もまたインターへ入学させることになるわけだが…。
海外大手企業のキャリア組や日本の実業家、富裕層においては、あえてインターを選ぶ家庭は多い。
それほどまでにインターと日本の公私立の「学校」とでは違うのか。
ここからはインターナショナルスクールがどんなところなのか、その実態を紐解いていく。
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