相手のことをまだよく知らない分、ドキドキもするが不安になることも多いのが恋愛初期段階。
LINEの返信がぷつりと途絶える。デート中に気まずい空気が流れる。そんな状況を回避するためにも、事前に万全を期しておきたいものだ。
恋愛心理学の第一人者である越智啓太先生への取材から導き出された「恋愛ロジック」をもとに、今回は、恋愛初期段階での“デートの会話術”について学ぶ。
▶前回:デートに誘うなら、鮨とフレンチどちらが正解?心理学で紐解くデートの答え合わせ
▽INDEX
1. 感情を上手に伝える“LINE”テクニック
2. モテる人が会話中に密かにやっていることとは…?
3. ふたりの距離感に合わせた話題選びの3ステップ
4. NGな会話をしてしまったときの対処法
教えてくれるのは、この方!
越智啓太(おち・けいた)
法政大学文学部心理学科教授
横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻終了。
警視庁科学捜査研究所研究員などを経て現職。臨床心理士。
専門はプロファイリング、虚偽検出など犯罪捜査への心理学の応用。現在は主にデートバイオレンス、デートハラスメントと恋愛行動との関連やストーカーの危険性推定などについて研究している。
テレビ・映画等メディアでも、犯罪心理学や社会心理学の観点から多くの人気ドラマの監修、コメント演出を行う。
感情を上手に伝える“LINE”テクニック
最初は、コミュニケーションの基本とも言える「LINEのやりとり」についてだ。
相手の表情などが見えない分、ある意味、会話より高度かもしれない。
「文字のみだと、嬉しいとか楽しいというポジティブな感情が伝わりにくく、逆にネガティブな情報が伝わりやすいと言われています。したがって、嬉しい感情を伝えたいときは、なるべくスタンプを併用すると効果的です」(越智先生)
出会ったばかりの大人同士で絵文字やスタンプを送り合うのは、気恥ずかしく感じることもあるが、ぜひ、実践してみてほしい。
また「メッセージのラリーが続いて、終わりのタイミングがわからないときにスタンプで終わらせるのも有効ですね」と越智先生。
お互いに気まずさなく終われるスマートな手だ。
さらに、話を聞くと、LINEの頻度にも重要なポイントが隠されているという。
恋愛心理学でよく紹介される「ミラーリング」は、相手の言葉や行動を真似することで好意を持ってもらうこと。
これを応用し、LINEの頻度を相手の返信数に合わせれば、ふたりの距離が縮まりやすいという研究結果がある。
送りすぎかな?など返信に悩んだときは、これを指標に考えてみよう。
さて、LINEでうまくデートに誘うことに成功したら、次は、実際に会って会話で盛り上げる必要がある。デート中の会話で気をつけたいことは、どんなことだろうか。
「多くの研究ではっきりしていますが、1番大事なことは、自分より相手にたくさん話してもらうことです。特に初期のデートは、相手の好きな話題について語ってもらうのがよいでしょう。
相手を『話の主人公』にすると色んな話をしてくれます。そして、相手が十分に話し尽くすと、自然と自分に興味を持ってくれるようになります。その段階になって、初めて自分のことを話すという戦法でいきましょう」(同)
自分が話すのと聞く割合は、2対8ぐらいが理想だという。
結局、聞き上手な人は、モテる。逆に、モテない人は話しすぎる傾向があり、多くを語ることで十二分に自己アピールができたと思い込んでしまうそうだ。
しかし、ただ話を聞いていればよいというわけではない。実は「聞き手」になることは、とても難しいのだという。
モテる人は、意識的にも、無意識的にも“あること”をしているらしい。
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この記事へのコメント
どんなに見た目を磨いても、最終的に魅力的な人って会話ですよね。
言われてみると、すごく当たり前なんだけど、なんで自分は実行できてなかったんだろうと、反省します。
簡単なようで難しい、聞き上手。。。
みんな自分の話を聞いてくれる人を求めてるんですよね。
勉強になりました。