
バス通りを渡って明治通り方面へ。最近、初めて訪れ、即、お気に入りに登録したオステリアへ向かいます。なんだかかわいらしい名前は、店の前の「ポカポカ通り」の名にちなんで付けたとか。そんな名前があったとは! 何度も通っていたのに知りませんでしたよ。
わずか10坪、18席の店内に席を削ってスタンディングのカウンターを設けたのは、オーナーの若生直さんがバール育ちだから。
「昼に夜にと1日何度でも使えるカウンターは絶対に作りたかった」と言い、カフェやワイン1杯の客をにこやかに迎え入れてくれます。すべての料理がカウンターでオーダーできるのも嬉しいところ。
メニューは美食の地、エミリア・ロマーニャ州と田中祥貴シェフが修業したフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の郷土料理が柱に。ふらりと寄って切りたての生ハムをのせた熱々のニョッコフリットをほおばりながらランブルスコをぐびり、なんてことができてしまうんです。
郷土料理とバール文化、それぞれをより広く紹介したいという2人の気持ちが合わさって、楽しみは深く敷居は低くと使い手に嬉しい形が完成。楽しいね。また寄らせていただきます。