人はパートナーに、同じレベルの人間を選ぶという。
つまり手の届かないような理想の男と付き合いたいのなら、自分を徹底的に磨くしかない。
そう考え、ひたむきに努力を重ねてきた杏奈(25)。
彼女は信じていた。「あるルール」を守れば、いつかきっと最高の男に愛される、と。
今、その思い込みが崩れはじめた。
彼女が最後に見つけた答えとは?
◆これまでのあらすじ
「この人と付き合って自分の価値を証明したい」と感じる光輝という男と、2ヶ月間体の関係を持っていた杏奈。
親友を介して偶然出会った進という男と、会っているうちに、これまで「愛」を履き違えていたことに気づく。
進との交際を決め、順調に1年が経った頃、進の海外赴任が決まる。
一緒についてきて欲しいと言う進に対し、迷い続けた杏奈の決断とは…?
▶︎前回:NY帯同かキャリアかの選択を迫られた女。自分が可愛い女が最後に選ぶのは?
「木内くん、K社のプロジェクトだけど、いつミーティングセッティングできそう?」
部長が後輩の木内くんにかけた言葉にびくっとする。
大きな悩みに未だに答えがでず、ため息がこぼれる毎日。無理やりモチベーションを保ってパソコンに向かっていたときのことだった。
― あのK社......
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この記事へのコメント
次は、もう少し主人公に共感できるとか、心が温まるストーリーもしくはツッコミどころ満載の面白い話を読みたいです。