強気の塩加減こそがスペイン料理への愛
スペイン料理界に一石を投じたとして話題を呼んでいる。こちらは日本初の“アロセリア”(米料理をメインにした料理店)なのだ。
「スペインには、具だけでなく、出汁をも変えて作る“仕事”をした米料理というジャンルがあることを知ってもらいたかった」とビクトル氏。スペイン各地で修業を積み、古くより伝わる味をも習得したシェフ宮﨑健太氏との出会い、ふたりで店を出すために互いが勉強をした。
「日本人向けにというふうに逃げずに、現地の料理をそのまま伝えようとしている。そこに共感する」と有馬氏がいうように、ふたりがこだわるのはあくまでも“現地と同じ味”。味付けはやや濃いと感じる人もいるかもしれない。しかし、それが本当に現地で愛されているスペイン料理なのだ。