あなたは恋人に、こう言ったことがあるだろうか?
「元カレとはもう、なんでもないから」
大人に”過去”はつきものだ。経験した恋愛の数だけ、過去の恋人が存在する。
だから多くの人は、1つの恋を終わらせるごとに、その相手との関係を断ち切っているだろう。
しかし “東京のアッパー層”というごく狭い世界では、恋が終わった相手とも、形を変えて関係が続いていく。
「今はもう、なんでもないから」という言葉とともに…。
◆これまでのあらすじ
彼氏の健作と社内恋愛中の千秋。そこで転職してきた雛乃は、健作の中学時代からの幼馴染であり、7年間も付き合っていた元カノだった。
「私立一貫校の内部生あるある」だと言いながら、別れても友達として付き合い続ける健作と雛乃。
モヤモヤするあまり会社で雛乃を避けた千秋だったが、彼女に「話がある」と呼び止められ…。
▶前回:結婚式の打ち合わせに、なぜか“彼氏の元カノ”がやって来た。そこで彼の過去を暴露し始めて…?
人気がまばらなオフィスで、雛乃ちゃんはエレベーターホールへと続くドアをしっかりと背中で押さえながら、厳しい声で言った。
「行かないでください。私、千秋さんに話があるんです」
いつもニコニコと柔らかく微笑んでいる雛乃ちゃんの目が、突き刺すように鋭く私を見つめている。
......
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この記事へのコメント
内部生は特殊な環境だからとか頻繁に出てきて、一般の人には理解できないでしょうねと言っているようで、なんだかイラッとします。内部生とか関係なく、婚約者の初恋?元カノが現れて、ちょろちょろしていていい気分な人って、そんなにいないと思うんですけど。
ってどういう事?フラれたけど、まだ好きで諦めてないって言う意味なのかな。単なる親友だからと、千秋に信じ込ませるように言ってるだけかな?何だかよくわからない。