福澤 朗の「日本酒カレンダー」 Vol.2

タチグイサカバ ブリ

立喰酒場 buri

【 今月のお題 】
奥深きかな
カップ酒の世界

curated by
福澤 朗

右.こなき純米/千代むすび酒造水木しげる氏の出身地、鳥取県境港にある蔵元。超辛口ながら奥深さを兼ね備えた味わい 左上.にゃんかっぷ/志太泉酒造酒造好適米八反35号を50%まで磨いた純米吟醸酒。ジャケ飲みした福澤氏があまりの旨さとデザイン性に惚れ込み買い占めようとしたほど 左下.ふなぐち菊水一番しぼり 生原酒/菊水酒造アルミ缶という斬新なスタイルで発売されて40年。アルコール度数19度の生原酒は、香り高くとろみすら感じさせる濃厚な味を堪能できる。

カップ酒=やさぐれた夜にグビリ。そんな構図におさらばするべく『立喰酒場buri』へ。壁を埋め尽くすのは、全国の銘酒が詰まったカップ酒。ラベルも多彩でジャケ飲みする客が多いのだとか。

まず手にしたのは、こなき純米。「う~む、辛口だけど味がある。妖怪って必ずしも悪ではなく、世の中あらゆるところにいるわけですが、自分もその片隅で、一日の終わりにこれを飲んでいる。そんな存在確認になるお酒ですね」

それから、にゃんかっぷ。
「ワンカップに対するにゃんかっぷ。そこはかとない反骨精神を感じます(笑)。しかも旨い!猫って心を開くとお腹を見せるじゃないですか。それくらい気持ちを開放させるおいしさですね」

取りはふなぐち菊水一番しぼり。「生原酒なんです。米の旨みが活きている。初めて飲むカップ酒がこれなら、イメージはまるで変わるはず。あと、カップ酒って究極のお一人様サイズなんです。鮮度も落ちないし。冷蔵庫で冷やして、ちびちび味わって欲しいですね」

そう言いながらグビグビッと呷る福澤氏。どうやら普通の人とは、日頃の鍛錬が違うようで。

●ふくざわあきら
日本テレビ入社後、アナウンサーとして活躍。2005年にフリーに転身、現在「真相報道バンキシャ!」に出演中。筋金入りの日本酒好きで、日本酒好感度アップに尽力!

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