東京で暮らしていれば、受けられる恩恵はたくさんある。
流行りのレストランに、話題のエステ。雑誌に載っている可愛い靴やバッグだって、すぐ手に入る。
― 東京こそ、私の生きる場所。これからもずっと。
そう思っていたアラサー女は、突然やってきた“転落人生”で、東京を離れることになり…。
◆これまでのあらすじ
実家へと出戻った千佳は、田舎特有の文化に辟易していた。寂しさからSNSで「実家に帰ってきています」アピールをすると、3人の男性からメッセージが届いて…?
▶前回:彼氏にフられ実家に逃げ帰った35歳女が、ある朝パソコンを開いて愕然としたワケ
「地元で会えるなんて思ってなかったよ!」
「私もです。…でも板倉先輩、ちょっと雰囲気変わりましたね」
浅黒く日焼けした肌に、濃い髭。白のロンTにグレーのスウェットといったカジュアルな服装で、私の実家前にやって来たのは、中高時代の先輩・板倉将生だった。
どの学校にも大......
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この記事へのコメント
また、お父さんとおじいちゃんに怒られるよ!