「ここにデートで来たらあとが大変だろうな…」山田裕貴を唸らせた、銀座の正統派和食


稚鮎の唐揚げ、空豆のとも焼き、芽キャベツ、うるいと飯蛸などがのった前菜。


用宗港からの伊勢エビに、相良港からの鬼笠子によるお造り。

用宗の生しらすは、静岡市民のご馳走。奇遇にも山田さんの大好物も生しらすだった


もともと前田さんは関西で12年修業したのち、静岡で独立。いいお客さんに恵まれたが、また違う客層でも勝負したいと、昨年9月に銀座に進出した。

静岡時代と同じ仕入れ先から食材を取り寄せているので、旬も鮮度も確かなものが届く。

用宗港でその日の朝に獲れた生しらすや、富士宮の萬幻豚、久能の葉しょうがなど、駿河の自然が育んだ食材を東京にいながら味わえる。

特に印象的なのが、由比の桜エビのすり流しだ。桜エビの旨みが凝縮した汁にしらすが潜み、アクセントは畳鰯。

蓋を開ければ、駿河湾を象徴する香りが漂い、銀座にいながらその瞬間は静岡にトリップする。


緑と白2色のアスパラを使ったアスパラ饅頭と鮑のお椀。


尾崎牛で巻いた久能の葉しょうがと、富士宮産萬幻豚のおかき粉揚げ。

桜エビと新茶葉のごはんと桜海老のすり流し。すべてコース(16,500円)の一例


「僕は普段食べるのがとても早いけど、このお店では口の中に残しておきたくなるほどすべてが美味しい。味わうとはこういうことだと知りました」と山田さん。

静岡の食材を堪能して、同県への親しみを高めていったのだった。


【WEB限定】編集部は見た!山田裕貴さんの撮影当日ルポ


本誌初登場となる山田裕貴さん。取材当日は、東京カレンダーに出演するなら衣装はオールブラックで、とご本人たっての希望で艶やかなスタイリングでご登場。

湾岸スタジオでの収録の後、「朝から何も食べてないから、お腹はぺこぺこです!」と、最高のコンディションで東京カレンダーの撮影に臨んで頂きました。

印象的だったのは、インタビューの合間に店主、お店のストーリー、お料理の説明に目をきらきらとさせて真剣に聞かれるご様子。

インタビューにて、俳優業について「人の心を考える仕事」とお話されますが、撮影時も随所でその価値観がうかがえました。

同世代で活躍する山﨑賢人さんや吉沢亮さんのお話や、ご家族や俳優業に対する思いなど……正直な気持ちを吐露してくれました。

どんな役もこなす演技派として映画やドラマで引っ張りだこの山田さんですが、実際お話すると、強さと愛嬌溢れる“山田裕貴”という人間の奥深さにどっぷりハマってしまいました。


【後編】 6/2に公開!
■山田裕貴さん深堀インタビュー!
■東カレオリジナル動画も!

■プロフィール
山田裕貴 1990年生まれ、愛知県出身。2011年に俳優デビュー。2021年『ここは今から倫理です。』(NHK総合)に主演。7月公開予定の映画『東京リベンジャーズ』に東京卍會副総長のドラケン役として出演する。

■衣装
ジャケット 134,200円〈コモン スウェーデン/ジェムプロジェクター TEL:03-6418-7910〉、シャツ 42,900円、パンツ 42,900円〈ともにウジョー/エム TEL:03-3498-6633〉、その他スタイリスト私物



東京カレンダー最新号では、山田裕貴さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
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