輝かしい経歴に、人も羨むようなステータス。そして、安定した恋の相手。
「完璧」に彩られた人生を、決して踏み外すことなく、まっすぐに歩いてきた。
…彼と出会うまでは。
地位もない。名誉もない。高収入でもない。
自由以外に何も持たない男とどうしようもなく激しい恋をした時、迷う女は、平坦な道と困難な道の、どちらの道を選ぶのか。
もし、明日が世界のおわりの日だとしたら─
◆これまでのあらすじ
真衣は1週間、塁とずっと一緒に過ごす。そして、塁のために直人と別れることをついに決意。けれど、その思いを伝えようとしたその日…。
▶前回:仕事より恋愛を優先しすぎた”色ボケ”状態の女に、男が放った目から鱗のひとこと
―2019年5月―
本気で覚悟を決めると、清々しい気分になるんだと、生まれてはじめて知った。
仕事を休み、塁と蜜月の1週間を過ごした私は、ついに塁を選ぶ決心をしたのだ。
自分が選ぶ道の険しさは十分に分かった上での判断だった。
『真衣:直人、明日ちょっと話せる?......
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この記事へのコメント
直人ともダラダラダラダラ、塁が行方不明になった理由も今週分からず。
相手にそこまで気持ちがなかったと言う事。