女といるのが向いてない Vol.8

ベッドの上に腰掛け、俯いた彼女がポツリ。女が唐突に漏らした、ありえない一言

女といるのが向いていない、男たち。

傷つくことを恐れ、女性と真剣に向き合おうとしない。そして、趣味や生きがいを何よりも大切にしてしまう。

結果、彼女たちは愛想をつかして離れていってしまうのだ。

「恋愛なんて面倒だし、ひとりでいるのがラク。だからもう誰とも付き合わないし、結婚もしない」

そう言って“一生独身でいること”を選択した、ひとりの男がいた。

これは、女と生きることを諦めた橘 泰平(35)の物語だ。

◆これまでのあらすじ

再会しヨリを戻すことになった泰平と麻里亜。二人は樹が企てた“ダブルデート”に誘われ、1泊2日で軽井沢に来ていた。

そんな楽しいはずの旅行で、麻里亜が不機嫌そうな態度を見せて…?

▶前回:1泊2日のダブルデートで、初めて恋人を男友達に紹介したら…?彼女が見せた、まさかの態度


「お。泰平さん、おはよう!」

軽井沢旅行の2日目。目が覚めて外に出てみると、スポーツウェア姿の灯がストレッチをしていた。

「おはよう。涼しいな」

昨夜はなんだかんだ明け方近くまで飲んだ。まだお酒が残っている僕と違って、灯はスッキリと健康そうな笑顔を向けてくる。

「走ってきたのよ。気持ちよかった~。あれ、麻里亜さんは?」

「まだ寝てる」

灯はニコリと目を細め、タオルで汗を拭きながらコテージの中へ戻っていく。そんな彼女についていくと、冷蔵庫の中からペットボトルの水を2本取り出してくれた。

「どうぞ、1本は麻里亜さんに。結構酔ってたでしょ?持っていってあげたらいいと思うよ」

灯の配慮に感謝しながら水を受け取り、2階へと向かう。寝室のドアを開けると、麻里亜はもう目を覚ましていた。

「お、起きてたか。…これ飲みな。昨日結構飲んでただろ」

「気が利くのね。ありがとう」

ゴクゴクと水を飲む彼女を見て、僕は灯の計らいに感謝する。

「もうみんな起きてた?」

「ううん、樹はまだ寝てる。…灯は起きてたけど」

僕がそう言った瞬間。麻里亜は俯いてしばらく黙り込んだ後、衝撃的な一言を口にしたのだ。

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