明日、世界がおわるなら Vol.6

「うまく隠せてると思ってたのに…」好きな男にとっくにバレていた、不都合すぎる女の事情

輝かしい経歴に、人も羨むようなステータス。そして、安定した恋の相手。

「完璧」に彩られた人生を、決して踏み外すことなく、まっすぐに歩いてきた。

…彼と出会うまでは。

地位もない。名誉もない。高収入でもない。

自由以外に何も持たない男とどうしようもなく激しい恋をした時、迷う女は、平坦な道と困難な道の、どちらの道を選ぶのか。

もし、明日が世界のおわりの日だとしたら─

◆これまでのあらすじ

恋人・直人との関係を修復していこうと決意した真衣だが、塁への想いは断ち切れないでいる。そして、塁と親密そうな関係にある女と、口論になってしまう…。

▶前回:恋人とヨリを戻した夜。「じゃあね」と手を振った直後に、その足で女が向かった場所は…


―2019年5月―

ずっと昔から求めていた、確実に安定した幸せを与えてくれる直人。将来には不安しかないけれど、どうしようもないほど惹かれてしまっている塁。

私はいま、究極の二択の前で立ち往生しつづけている。

子供の頃に読んできた御伽話のほとんどは、結局お金より愛が大事だって結論づけていた気がする。

けれど、現実世界において“安定”という物差しを手にしてしまった今、“肩書”とか“世間体”とかいうものを知ってしまった今、心から愛する人を選ぶシンプルさが本当に正しいことなのかどうか、本気でわからない。

―それに…。

塁は、私の心をかき乱し続ける。

あの日、私がバーに入ったとき、塁とあの女はキスしていたと思う。

けれど、そのあと塁から聞いた話に、私の心は大きく揺さぶられた。

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